カーシェアリング市場動向
2015年第三四半期:主要8社

主要8社合計ステーション数は10,000箇所目前。
車両台数は、17,000台に迫る勢い!

カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」(http://www.carsharing360.com)が、カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要8社)によると、2015年第三四半期(2015年7月~9月)のステーション数は2015年第二四半期に比べ4.4%増加、ステーション車両台数は6.2%増加していることがわかった。

2015年第二四半期増加率(対2015年第一四半期 ステーション数:5.3%増、同車両台数:6.4%増)に比べて、ステーション数の伸び率ではやや勢いが衰えたものの、主要8社の合計ステーション数は9,500箇所を越えて10,000箇所目前に。車両台数の増加率では横ばい傾向を示しており、主要8社の合計車両台数は16,500台を突破した。2015年第四四半期には、17,000台を越える見込み。緩やかな増加ではあるが、依然伸長傾向を示しており、ステーション数と車両台数の増加数でトップを独走するタイムズ カー プラスを中心に、まだまだインフラ拡大基調は続くものと思われる。
また前期と同様に当該期間においても、車両台数の伸び率がステーション数の伸び率に比べて1.8%上回った。これは稼働率の高いステーションへの設置車両の増車によるものであり、1ステーション当たりの利用者数・利用頻度は増加傾向にあるものと思われる。
2015年第三四半期においては、オリックスカーシェアが横浜で展開していたワンウェイ(乗り捨て)式カーシェアリング「smaco」が2015年9月末日をもって運用を終了した。しかし、都内初となるワンウェイ(乗り捨て)型カーシェアリング「Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD Drive」を運用しているタイムズ カー プラスは、新たにトヨタの「Ha:mo(ハーモ)」と提携し、2015年10月20日より超小型モビリティを用いたワンウェイ(乗り捨て)式カーシェアリングサービス(実証実験)を開始した。「smaco」の運用終了は残念であるが、ワンウェイ式カーシェアリングの今後に期待したい。

主要8社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。

1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要8社 2015.7~9)

2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要8社 2015.7~9)

3) 都道府県別 ステーション数推移(主要8社 2015.7~9)

4) 都道府県別 車両台数推移(主要8社 2015.7~9)