主要6社合計車両台数は31,000台を突破!
合計ステーション数は16,000箇所に!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要6社)によると、2019年第一四半期(2019年1月~3月)のステーション数は2018年12月末に比べ2.8%増加、車両台数は1.9%増加していることがわかった。
2018年第四四半期(対2018年第三四半期 ステーション数:2.9%増、同車両台数:3.7%増)ではステーション数・車両台数ともに伸び率が減少傾向となっていたが、今期も伸び率が減少する結果となった。
主要6社における合計ステーション数は16,164箇所となり、16,000箇所を突破した。車両台数も31,339台となり、31,000台を超えた。事業者別に見ると、変わらずタイムズカーシェアの独走が続いており、今期は前期(711台増加)を下回るものの404台の増加となった。
また、第2位のカレコ・カーシェアリングクラブは、車両台数で前期137台の増加であったが、今期は72台増加に留まっている。ステーション数は86箇所増加し、2,108箇所となった。
第3位のオリックスカーシェアは今期の車両台数133台増やし、4.6%の増加率を見せている。
今期もステーション数、車両台数ともに順調に数を増やしたタイムズカーシェアとカレコ・カーシェアリングクラブを中心にステーション拡大基調は、まだまだ続くものと思われる。
その他の話題としては、「タイムズカープラス」が5月1日より、サービス名称を「タイムズカーシェア」に変更した。また1月にトヨタ自動車とトヨタモビリティサービスは、カーシェアリングサービスの「TOYOTA SHARE(トヨタ・シェア)」をトライアルで開始した。他にも、日産自動車がカーシェアリングサービス「日産eシェアモビ」で、初のワンウェイ(片道)運用を開始することを発表した。また、カーシェア事業者の話題としては、オリックス自動車と近鉄レンタリースが近畿日本鉄道(近鉄)沿線でのカーシェアリング事業で業務提携することを発表した。今四半期はメーカーの話題が目立ったが、なかでもついにトヨタ自動車の「TOYOTA SHARE(トヨタ・シェア)」が始動したことにより、さらに利用しやすい環境になると予測されるカーシェアリング。2019年第二四半期も、カーシェアリング市場動向からますます目が離せない。
主要6社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要6社 2019.1~3)
業界第1位の「タイムズカーシェア」は、前期(2.1%の伸び率)から若干増加し2.7%の伸び率となった。「タイムズカーシェア」は、今期ステーション数を309箇所増やして単独で11,729箇所となり、2位以下を依然大きく引き離している。引き続きタイムズ独走傾向は続くと思われる。
第2位となった「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、前期から伸び率が増加(伸長率4.3%)。86箇所増やし、2,100箇所を突破した。
前期に2.5%の伸長率(42箇所増加)だった「オリックスカーシェア」は、今期は53箇所増加(伸長率3.1%)し、前期の伸長率を上回った。今後の動向に注目したい。
4位以下のBグループでは、「カリテコ」が5箇所を増やし、伸長率が1.6%であった。前期にステーション数を6箇所減らし、伸び率が-4.5%だった「アース・カー」は、今期もステーション数を16箇所減らし、伸長率が-12.7%となった。
11月より追加となった「ホンダ エブリゴー」は、前期より2箇所増やしてステーション数が102箇所となっている。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要6社 2019.1~3)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズカーシェア」は今期、前期の増加数711台からは減少したが、404台増で24,043台となり、24,000台を突破した。業界第1位の座は、もはやゆるぎない。
第2位の「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、前期の137台と比べて減少したものの、今期も堅調に増やし72台の増加(伸長率2.1%)となった。
第3位の「オリックスカーシェア」は、前期97台の増加であったが、今期は前期以上の133台の増加(伸長率4.6%)であった。
Bグループでは、前期5台増加だった4位「カリテコ」が6台増加し伸長率1.5%。前期11台減だった5位の「アース・カー」は今期も数を減らし21台減(増減率-12.4%)となった。
11月より追加となった「ホンダ エブリゴー」は5台増加し、171台となっている。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要6社 2019.1~3)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要6社 2019.1~3)
都道府県別の車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
東京都は102台増加し、11,704台となった。
また、大阪は28台減少し、4,419箇所となった。京都府は22台増加し、842台。兵庫県は42台増加し、1,531台となった。
首都圏では、埼玉県が59台増加し、1,370台。千葉県も35台増加し、1,471台と1,500台目前。神奈川県は70台増加し、3,337台となった。
その他、福岡県が66台増加し、1,097台となった。更なる増加に期待したい。
全国計で見ると、前期の30,740台から31,339台と堅調に増加し、31,000台を突破した。
2019年第二四半期には、32,000台を突破することが予想される。
<2019年第一四半期 主要トピックスまとめ>
トヨタ自動車の「TOYOTA SHARE(トヨタ・シェア)」がトライアルで始動。
まずは都内17拠点でスタート。
1月11日にトヨタ自動車とトヨタモビリティサービスは、カーシェアリングサービスの「TOYOTA SHARE(トヨタ・シェア)」をトライアルで開始した。まずは、中野、杉並、新宿、渋谷区の17拠点でスタートした。カーシェアステーションは、トヨタディーラー、トヨタレンタリース店のほか、コインパーキングを活用。「ヴィッツ」「ノア」など30台が用意され、入会金・月会費無料、15分150円(税込)からの料金で利用できる。
利用方法は、まずスマートフォンにアプリをダウンロードし会員登録する。登録後にアプリから予約できる。車両のドアの開閉はアプリ操作で行い、車室内にある電子キーを操作すれば車を始動できる。
今後は利用者アンケートなどを踏まえて、本格事業化とエリア拡大に踏み出す方針とのこと。「TOYOTA SHARE(トヨタ・シェア)」の全国展開が今から楽しみである。
日産自動車が「日産eシェアモビ」のワンウェイ運用を開始。
拠点間でのカーシェア「乗り捨て」が可能に。
日産自動車はカーシェアリングサービス「日産eシェアモビ」で、初となるワンウェイ(片道)サービスの運用を開始した。カーシェアは通常、車両を借りたステーションに返却する必要があるが、ワンウェイではレンタカーのように借りた場所とは別の場所に返却すること=“乗り捨て”ができる。
今回開始されたワンウェイサービスでは、すべてのステーションで“乗り捨て”が可能になるわけではなく、福島県富岡町の「富岡ステーション」と「浪江駅ステーション」間でのみワンウェイのサービスを行う。両ステーションには、ワンウェイ専用の車両2台と通常のラウンドトリップ(往復利用)車両2台を配備する。車両は電気自動車「リーフ」。ワンウェイの利用時間は、午前5時~午後11時。
浪江~富岡間は東日本大震災の影響で、現在もJR常磐線が不通区間となっている。今回の「日産eシェアモビ」カーシェアステーションの開設とワンウェイサービスの導入は、地域住民の方に新たな移動手段として利用してもらうことを目的としている。
オリックスカーシェアと近鉄レンタリースが業務提携。
近畿日本鉄道沿線にカーシェアステーションを設置。
オリックス自動車と近鉄レンタリースが近畿日本鉄道(近鉄)沿線でのカーシェアリング事業で業務提携することを発表した。今回の業務提携により、近鉄沿線の近鉄グループが所有する駐車場を中心に「オリックスカーシェア」のステーションを20カ所、22台の車両を配備することとなる。
ステーションの検索と利用の予約は、通常のオリックスカーシェアを予約する時と同様に、公式ウェブサイトかアプリを通じて行う。
NTTドコモが提供する「dカーシェア」からの予約も可能で、スマートフォンのほか「PiTaPa」などの交通系ICカードも「電子キー」として利用できる。
9月末まで「近鉄沿線×オリックスカーシェア提携記念キャンペーン」を実施するとのことだ。
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※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
※各カーシェアリング提供会社の公式発表データではありませんのでご了承ください。
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