ステーション数・車両数の伸びは若干回復。
2013年に向けて、再び大きく伸長の兆し!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」(http://www.carsharing360.com) が、カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要6社)によると、2012年第四四半期(10月~12月)のステーション数は第三四半期時点に比べ5.5%増加、ステーション車両台数は6.8%増加していることがわかった。
第三四半期の伸長(対第二四半期ステーション数:5.4%増、同車両台数:5.8%増)に比べ、伸び率は若干回復。11月、12月のステーション増減数が100件を超える上昇傾向であることから、2013年のさらなる大幅伸長が期待される。
当該期間においては、ステーション数の伸び率よりも車両台数の伸び率が2ポイント弱大きい。これは稼働率の高いステーショへの設置車両の増車によるものであり、1ステーション当たりの利用者数・利用頻度が着実に増えているともいえる。
2012年は、ステーション・インフラ整備が一定量完了。
2013年は、各ステーションにおける「予約のしやすさ」(車両の空き状況)や「車種選択への対応」(車両のバリエーション)などが求められる段階に入っていくものと思われる。
主要6社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
※第二四半期の市場動向まで「主要8社」としていましたが、
2社の事業撤退により第三四半期から「主要6社」と表記しています。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要6社 2012.10~2012.12)
業界第1位「タイムズプラス」と第2位「オリックスカーシェア」の伸び率は、今期においても一桁台に留まったものの絶対数では、変わらず市場を牽引している。
第3位の「カレコ」は、21箇所のステーションを増設したものの17箇所が閉鎖されたことから、計4箇所の増加(伸び率:0.4%)に留まった。
カーシェアリングは、利用者の近隣500メートル圏内にカーステーションが有るか否かがサービス会社選定の最初の要素になるともいわれていることから、第四四半期以降の上位3社のステーション開設状況がカーシェアリング利用者の拡大と、市場におけるシェア争いの大きな鍵になりそう。
4位以降では、アース・カーの伸びが40%と大きく、カリテコ(名鉄協商)を抜いた。
2013年は当調査対象外の大和リース(D-Share)、イチネンカーシェアリング(カーシェアリング・ワン)なども含めて、これらBグループ内で順位入れ替えの可能性もありそうだ。
(※2013年から等調査対象にこの2社を追加する予定です)
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要6社 2012.10~2012.12)
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要6社 2012.10~2012.12)
都道府県別のステーション数は、首都圏、京阪神地区でのステーション開設偏重の傾向は変わらずだが、未だステーションのない都道府県は17県と、第三四半期時の21県から4県減少している。
群馬県、長崎県には「タイムズプラス」、鹿児島県には「エコロカ」、大分県には「アース・カー」のステーションが開設されるなどの新しい動きもあり、今後更なる空白県へのステーション設置を期待していきたい。
今回の集計対象には含まれていないが、宮城県石巻市の「一般社団法人 日本カーシェアリング協会」は、現地のボランティア活動とともに12月末時点で計66台の車両をとして運用中。サービス開始から2年目を迎え、各車両の保険料更新などの経費面での課題も懸念されるが、「被災地カーシェア」としてさらなる普及を心から期待したい。
4) 都道府県別 車両台数推移(主要6社 2012.10~2012.12)
【免責事項】
※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
※各カーシェアリング提供会社の公式発表データではありませんのでご了承ください。
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