カーシェアは保険料もコミ!補償内容は?

保険・保証

万が一の事故に備えて、カーシェアリングの利用料金には自動車保険料が含まれています。
レンタカーのように、借りるたびに免責補償に加入する必要がないので、便利で効率的です。
補償内容は各社で異なるので、ここでは一般的な補償内容についてご説明します。

自動車保険が付帯しているから安心

カーシェアリングの利用料金には自動車保険料が含まれています。マイカーなどを運転する場合と同様、カーシェアリングを利用する際も運転には細心の注意が必要ですが、万が一の事故に備えて自動車保険が付帯しているので安心して利用することができます。
事故には十分注意してカーシェアリングを利用しましょう。

一般的な補償内容について

一般的には以下のような補償内容になります。

対人補償 1名につき 無制限(自賠責保険含む。免責額0円)
※「対人補償」とは、他人を死亡させたり、けがをさせたりした場合の補償です。
対物補償 1事故につき 無制限(免責額0円)
※「対物補償」とは、他人の車や物に損害を与えた場合の補償です。
車両補償 1事故につき 時価額(免責額0円)
※「車両補償」とは、利用しているカーシェアリング事業者の車両に損害を与えた場合の補償です。
人身傷害補償 1名につき 3,000万円~無制限
※「人身傷害補償」とは、ご自身や同乗者が死傷した場合の補償です。

保険・補償が適応されない場合

個人で加入している任意保険と同様に、保険・補償が適応されない場合もあります。下記のような場合には、保険・補償が適応されませんのでご注意ください。

1 非会員の運転によって生じた事故の場合
2 補償内容を上回る損害の場合
3 事故を警察に届け出しなかった場合
4 保険約款の免責事項に該当する場合
例)故意の事故など
5 法令違反による事故の場合
例)飲酒運転や薬物使用による運転など
6 利用者の不注意など管理上の落ち度があった場合
例)無施錠による盗難など
7 各カーシェアリング事業者の貸借約款に掲げる事項に違反があった場合
例)無断延長など

万が一、事故を起こした場合も、免責額は0円

カーシェアリングの利用料金には保険料が含まれていると言いましたが、しかし保険の有無ということに関していえば、カーシェアリングだけが特別というわけではありません。例えば、レンタカーの基本料金(利用料金)にも保険料は含まれていますので、レンタカー利用時に事故を起こした場合は、保険によって補償されることになります。

ただし、カーシェアリングとレンタカーとでは、補償内容に違いがありますので、特にレンタカーを利用することが多いという方は注意が必要でしょう。レンタカーの場合、サービス会社によって補償制度や補償内容は異なりますが、一般的に基本料金(利用料金)に含まれている保険の補償内容は「最低限の保険」です。「最低限の保険」の場合、対人補償は「無制限」が一般的ですが、対物補償は、例えば「3,000万円まで」など、限度が設定されていることがほとんどです。

サービス会社によっては補償内容に応じて、例えば「標準コース」や「あんしんコース」など、コース分けしている場合もあるので、「あんしんコース」を選択すれば対物補償も「無制限」になりますが、しかし、それだけで安心というわけではありません。

保険・補償面でカーシェアリングとレンタカーの一番の違いは、「免責補償」です。レンタカーでは保険の補償対象にはならない「免責額」が設定されているため、たとえ対物補償が「無制限」の保険のコースを選択していたとしても、事故を起こした場合に、利用者は「免責額」(例えば、対物免責額・車両免責額)を負担しなければなりません。レンタカーには、この「免責額」を補償してくれる「免責補償制度」がありますが、ただしこちらは任意で別途加入する必要があります。

しかし、カーシェアリングの場合は「免責補償」も利用料金の中に含まれているので、たとえ事故を起こしたとしても“免責額は0円”です。もちろん、レンタカーのように別途加入手続きをする必要もありません。

カーシェアリングとレンタカーを比べると、カーシェアリングの補償制度はかなり充実しています。補償内容は対人・対物補償「無制限」が一般的ですし、免責補償もついているので、補償面からみるとレンタカーよりもカーシェアリングの方が「安心」であるということができるでしょう。

ノンオペレーションチャージについて

カーシェアリングを利用中に、事故や過失等によって、車両の修理や清掃が必要となった場合、その期間の営業補償として補償金額を支払う必要があります。それがノンオペレーションチャージです。
ノンオペレーションチャージは、「営業補償」ですので、上で説明した事故を起こした場合の「免責額」(対物免責額・車両免責額)とは異なります。
ノンオペレーションチャージの金額については、各カーシェアリング事業者によって異なりますが、たとえば事故の場合ですと、一般的には以下のような金額設定になっているところが多いようです。

自走し、カーステーションに返却した場合 20,000円
自走できず、カーステーションに返却できなかった場合 50,000円