タイムズカーシェアは「高い」のか!?
6時間以上の利用で加算される距離料金についての考察

タイムズカーシェア

タイムズカーシェアが新料金プランへと移行してから、約1年が経とうとしています。
しかしタイムズ利用者からは、新料金プランになって利用料金が高くなったという声がまだ聞こえてきます。

2019年10月からの消費税増税に伴い、例えばベーシック車種のショート料金が「206円/15分」から「220円/15分」に値上げされたので、確かに利用料金は高くなったのですが、よくよく聞いてみると利用者が高くなったと感じているところは「利用料金」ではないようです。

では、利用者は何に高くなったと感じているのでしょうか?
多くの利用者が高くなったと感じているのは「距離料金」に対してでした。


タイムズカーシェアの新料金プランでは「距離料金」の何が変わったのでしょうか。
今回は、タイムズカーシェアの「距離料金」の変化について考察してみます。

タイムズカーシェア新料金プランで距離料金はどう変わったか?

タイムズカーシェアは2019年10月から消費税の増税に伴い、以下の表のように料金体系を改定しました。(表内の料金はコンパクトカーなどの車種が乗れる「ベーシック」の料金)

ベーシッククラス 旧料金 新料金
時間料金(15分) 206円 220円
6時間まで 4,020円 4,290円
12時間まで 6,690円 6,490円
24時間まで 8,230円 8,690円
36時間まで 12,000円 11,990円
48時間まで 14,000円 14,190円
ナイトパック 2,580円 2,640円
安心補償サービス 309円 330円

アーリーナイトパックとレイトナイトパックが廃止されたため、夜間利用者にとってはお得感が感じられない料金プランへの移行になったと言えるかもしれません。
しかし、全体的に見ると、料金は確かに高くなったものの、基本的には増税分の値上げにとどまっているようにも思います。
「12時間まで」の利用に関しては、新料金の方がむしろ安くなっています。
また距離料金に関しては「据え置き」なので、改訂前と改訂後で料金に変化はありません。

では、利用者は何故、距離料金が高くなったと感じているのでしょうか。

新料金プランでは6時間以上の利用で自動的に距離料金が加算される!?

タイムズカーシェアでは、改訂前の旧料金プランでも「6時間まで距離料金無料」でした。
そして、今回の新料金プランへの改定でも「6時間以上ご利用で利用開始時からの走行距離に対して課金」ということですので、「6時間まで距離料金無料」と変化はないように思われます。

しかし、タイムズカーシェアは新料金プランへの改定に伴い、「予約開始時間から返却完了時間までのご利用分が課金対象となり、ご利用時間に応じて[最大時間料金]が適用されます」というシステムに変わっています。
そして、この変更に伴い、これまで可能だった「延長利用」という選択が新料金プランではできなくなってしまいました

この「延長利用」は、最大6時間まで利用でき、しかも延長利用中は「距離料金」が無料だったので、利用者には大変お得でした。
例えば、予約時に6時間パックと6時間の延長で予約すると、実際に12時間利用しても12時間分の距離料金が無料になりました。

しかし、新料金プランでは「延長利用」がないため、6時間以上利用した場合、「利用開始時からの走行距離に対して」距離料金「16円/1㎞」が課金されるようなシステムになってしまったのです。
そのため、以前からのタイムズカーシェア利用者のなかには、距離料金に対して高いと感じる方が多くいるようです。

旧料金プランと新料金プランでは、同じ「6時間まで距離料金無料」でも、「延長利用」がなくなってしまったことで、確かにお得感はなくなってしまったと言えるでしょう。

<参考>お近くのカーステーションを探す

旧料金プランと新料金プランで実際に利用した場合の料金比較

タイムズカーシェアの延長利用がなくなってしまったことで、実際にはどれくらい利用料金に差が出るのかを比較してみました。

ベーシッククラスの車種(一般的なコンパクトカーサイズのクルマ)を、12時間利用し、120㎞走行した場合で比較してみます。
旧料金プランでは、6時間パックと延長利用6時間で予約しました。
新料金プランでは、延長利用がないので12時間パックで予約します。

〈ベーシッククラスを旧料金と新料金で12時間利用した場合の料金比較〉

ベーシッククラス 旧料金 新料金
利用料金 8,964円
(4,020+4,944円)
8,690円
距離料金 無料 1,920円
合計 8,969円 10,610円

新料金プランで利用した場合の方が、1,646円も料金が高くなります。
同じ時間、同じ距離の利用なのに、1,646円の値上げとないると、やはり高いと感じる方が多いのも理解できます。

タイムズカーシェアは長時間利用が高い!?

タイムズカーシェアの新料金プランで延長利用ができなくなったことを踏まえると、6時間までの利用に関してはこれまで通りお得に利用できることは変わりませんが、長時間利用では「利用開始時からの走行距離に対して」距離料金「16円/1㎞」が課金されてしまうので、タイムズカーシェアは長時間利用ではあまりお得度が感じられなくなってしまったということが言えると思います。

<関連記事>短時間だけじゃない!長時間だってカーシェアリングがお得!【レンタカーとはぜんぜん違うカーシェアリング2】

タイムズカーシェアの長時間利用がお得でなくなった理由は?

タイムズブランドには、タイムズカーシェアだけでなくタイムズカーレンタル(レンタカー)もあります。

タイムズカーシェアの料金と比較すると、長時間利用ではタイムズカーレンタルの方が料金設定が安くなっています。
この点から、タイムズカーシェアは短時間利用者向けサービスであって、長時間利用する場合はタイムズカーレンタルを利用してもらいたいという思惑がタイムズにはあるものと思われます。

タイムズカーシェアとタイムズカーレンタルの利用料金を比較してみます。
両サービスともコンパクトカーを利用した場合の料金です。
タイムズカーシェアに入会していると、タイムズクラブにも同時に入会することになるので、タイムズカーレンタルはタイムズクラブ会員料金で利用することができます。
比較表のレンタカー利用料金は、会員料金の金額です。

〈タイムズカーシェアとタイムズカーレンタルの料金比較〉

利用時間 タイムスカーシェア タイムズカーレンタル
6時間まで 4,290円 3,696円
12時間まで 6,490円 4,488円
24時間まで 8,690円 5,280円
免責補償コース なし 1,100円

タイムズカーレンタルでは、タイムズカーシェアでは利用料金に含まれている免責補償が発生しますが、免責補償コースに加入した場合、6時間までですと「4,796円(3,696円+1,100円)」なので、タイムスカーシェアの方が「506円」安く利用できます。
さらに、6時間まではタイムズカーシェアは距離料金が無料なので、その分もタイムズカーレンタルより安くなります。

しかし、12時間以上ですと、補償をつけてもタイムズカーレンタルの方が安くなります。

長時間利用する場合には、タイムズカーレンタルを利用した方が賢い選択かもしれません。

<関連記事> カーシェアリングはレンタカーより便利? | カーシェアリング比較360°

【まとめ】長時間利用で料金が高くなるデメリットを解消するには!?

とはいえ、カーシェアのメリットは、サクッと予約すれば近くのステーションのクルマをすぐに利用できることです。
わざわざカーレンタルを利用するのは面倒くさいというのが正直なところでしょう。

では、タイムズカーシェアの長時間利用だと距離料金が高くなってしまうというデメリットを解消するためにはどうすればいいでしょうか。

長時間利用の場合は、長時間利用に安いカーシェア事業者のサービスを利用するというのが、解決方法でしょう。
カーシェアは事業者によって料金体系は様々です。
タイムズカーシェアのように6時間までの利用に適している事業者もあれば、長時間利用の方がお得な事業者もあります。
長時間利用でお得な事業者は、例えばオリックスカーシェアです。

タイムズカーシェアとオリックスカーシェア(個人Aプラン)でコンパクトカーを12時間利用した場合と24時間利用した場合の料金を比較してみましょう。
オリックスカーシェアも距離料金は「16円/1㎞」とタイムズカーシェアと変わらないので、距離料金は除外します。

<タイムズカーシェアとオリックスカーシェアの長時間利用料金比較>

利用時間 タイムズカーシェア オリックスカーシェア
12時間まで 6,490円 5,200円
24時間まで 8,690円 6,700円

オリックスカーシェア(個人Aプラン)でコンパクトカーを12時間利用した場合、利用料金は5,200円です。
タイムズカーシェアの利用料金(12時間)が6,490円ですから、1,290円も安くなります。

オリックスカーシェアも距離料金はタイムズカーシェアと同様「16円/1㎞」ですが、オリックスカーシェアの場合、12時間利用で80㎞多く走行して、タイムズカーシェアと同料金ということになります。

また24時間利用の場合ですと、タイムズカーシェアが8,690円であるのに対して、オリックスカーシェアなら6,700円です。
オリックスカーシェアの方が1,990円安く利用できます。

このようにカーシェア事業者には、ショート利用に適した事業者や長時間利用に適した事業者があります。
「長時間利用すると距離料金が高い」というデメリットは、長時間料金が安い事業者を利用すれば解消できると言えるでしょう。

6時間未満のショート利用でも6時間以上の長時間利用でも、カーシェアを賢くお得に使いこなすためには、「カード2枚持ち」(二つのカーシェア事業者の会員になる)が有効です。

オリックスカーシェアでは、月額基本料金無料の「個人Bプラン」もあります。
しかも、オリックスカーシェアでは利用する月に「個人Aプラン」に変更して、安い利用料金で利用することもできます。
また「個人Aプラン」⇔「個人Bプラン」の変更は月毎に何回でも可能ですので、利用しない月は「個人Bプランにしておくということも可能です。

カードを2枚持っておくと、急な必要が生じた時に、予約できる可能性が高まります。
2枚持っているだけで、「先に予約されていて、借りられないこともある」というデメリットもかなり解消されます。

タイムズカーシェアの利用者で「長時間利用すると距離料金が高い」と感じている方は、ぜひカーシェアを賢くお得に利用するためにも、ぜひ「2枚持ち」を試してみてください!

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