プリウスとプリウスPHVとプリウスPHEVって、何が違うの?【今さら聞けないクルマの話1】

エコカー

エコカーの代名詞、トヨタ プリウス。
1997年の登場以来、進化を続け、2023年1月には5代目(60系)が発売されました。

その人気は衰えることを知らず、2024年上半期の新車販売台数ランキングでも堂々の9位にランクインしています。

<乗用車ランキング(2024年1月~6月)>

順位ブランド台数(台)
1カローラ(トヨタ)85,201
2ヤリス(トヨタ)81,715
3シエンタ(トヨタ)55,649
4ノート(日産)52,857
5ヴェゼル(ホンダ)44,164
6セレナ(日産)40,169
7フリード(ホンダ)38,429
8アルファード(トヨタ)37,385
9プリウス(トヨタ)36,790
10ハリアー(トヨタ)35,294
※上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含んでいます。
(出典:グーネットマガジン「2024年1月~6月の新車販売台数ランキング」) 

プリウスの魅力は何と言っても「圧倒的な燃費の良さ」と「静粛性」です。かつては納車まで1年待ちなんてこともありました。

環境性能の高さとエコカー減税のメリットも相まって、

「次の車はプリウス!」

と考える人も多いのではないでしょうか。

そんなプリウス、実はカーシェアでも気軽に利用することができます。

オリックスカーシェア」、「カリテコ」、「やさしいカーシェア」、「三井のカーシェアーズ」、「タイムズカー」など、主要なカーシェア会社が幅広く取り揃えています。

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ところで、、、、、

プリウスには 「プリウス」「プリウスPHV」「プリウスPHEV」があるのをみなさんご存知でしたか?

さらに、カーシェアリング事業者の中には、プリウスを「プリウス30」と「プリウス50」と分けて表記している事業者もあります。中には、プリウス“Safety Plus Ⅱ”なるものも存在します。

しかし、「プリウス」と「プリウスPHV」と「プリウスPHEV」では、一体、何が違うのでしょうか?

また、「プリウス30」と「プリウス50」とは、どんな車種なんでしょうか?そして、プリウス“Safety Plus Ⅱ”とは?

「詳しくは分からないけど、自分で調べるのは面倒だなぁ」、「他人に聞くのもちょっとなぁ」という方のために、第1回目となる今回の「今さら聞けないクルマの話」では、「プリウス」と「プリウスPHV」と「プリウスPHEV」の違い、「プリウス30」と「プリウス50」などについて、カンタンに説明してみたいと思います。

プリウスとは?

プリウスはモーター(電気)とエンジン(ガソリン)で走ることができるハイブリッド・カー(HV)です。ただし、モーターは補助的な役割でしかなく、基本的にエンジンで走行します。

初動時など、エンジンだけだとガソリンをたくさん消費してしまう(燃費が悪くなってしまう)ときに、モーターが補助し、燃費効率を良くしてくれます。モーターを回すバッテリーの残量が減ってくると、エンジンを回して発電し、バッテリーに充電をします。

そのため、ハイブリッドシステムを搭載したプリウスは、従来のガソリンだけで走行する自動車に比べて燃費が良いわけですね。

プリウスはトヨタ自動車が1997年から製造・販売しており、現行のプリウスは2023年から販売が開始された5代目になります。

<プリウスの歴代モデルと燃費の変遷>

モデル発売年カタログ燃費(2WD, km/L)カタログ燃費(4WD, km/L)
初代10系1997年12月~2003年9月28.0~31.0(10・15モード)
2代目20系2003年9月~2009年5月30.0~35.5(10・15モード)
3代目30系2009年5月~2015年12月35.5〜38.0 (10・15モード)
29.6~32.6(JC08モード)
4代目50系2015年12月~2023年1月37.2~40.8(JC08モード)
25.4〜32.1 km/L(WLTCモード)
34.0(JC08モード)
5代目60系2023年1月~28.6~32.6(WLTCモード)26.7~30.7(WLTCモード)
※ 燃費モードは、時代によって異なる測定方法が採用されています。

燃費の数値は、測定方法によって変動します。
旧型の方が燃費が良いように見えるかもしれませんが、これは測定モードの違いによるものです。

  • 10・15モード: 市街地と郊外の走行を想定した、比較的緩やかな測定方法です。
  • JC08モード: 10・15モードよりも実燃費に近いとされる、より厳しい測定方法です。
  • WLTCモード: JC08モードよりもさらに実燃費に近い、国際基準の測定方法です。
JC08モードとWLTCモードの違いを詳しく!


1.測定の厳しさ
WLTCモードの方がJC08モードよりも厳しい条件で測定されます。
例えば、エンジンが冷えた状態からのスタートが多く、実際の運転に近い状況を再現しています。

2.走行パターン
WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路など、様々な走行パターンを想定して測定します。
JC08モードは、日本の一般的な走行パターンを参考にしています。

3.最高速度と加減速
WLTCモードは、より速い速度や頻繁な加減速を想定して測定するため、実際の運転に近い状況を再現しています。

4.燃費数値
WLTCモードで測定された燃費は、JC08モードよりも低くなる傾向があります。
これは、WLTCモードの方がより厳しい条件で測定されるためです。

つまり、WLTCモードは、より実際の運転に近い状況を想定して測定するため、JC08モードよりも信頼性の高い燃費数値になっています。

現在では、世界93か国以上で販売されており、どこの国においても「プリウス」という車名で販売しているので、「プリウス」は日本製ハイブリッド車の代名詞となっています。世界中で「プリウス」は高い知名度を誇っているんです。

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プリウス30やプリウス50とは?

オリックスカーシェアでは「プリウス30」や「プリウス50」と表記しているのですが、勘のいい方は、歴代モデルの表を見てピンときたかもしれませんね。これは、プリウスの型式を表しています。

プリウス30

「プリウス30」は、現行モデルの2つ前の3代目プリウスです。
その高い性能で一世を風靡し、今でも、街中で見かける機会が多い人気モデルです。
正式名称は「ZVW30型プリウス」ですが、「30型」を略して「プリウス30」と呼ばれることが多いです。

プリウス50

「プリウス50」は、現行モデルの1つ前の4代目プリウス。
正式名称は「ZVW50型プリウス」で、先代の「プリウス30」に対して「プリウス50」と呼ばれるようになりました。

この「プリウス50」は、トヨタの革新的なプラットフォーム「TNGA」を採用した第1号車になります。TNGAによって、乗り心地と走行性能が飛躍的に向上し、3代目と乗り比べれば、その進化を体感できるはずです。さらに、4WDモデルが初めて登場したのも、このプリウス50からになります。

そして、2023年1月、満を持して登場したのが5代目プリウス、通称「プリウス60」。
正式名称は「ZVW60型プリウス」で、トヨタの最新ハイブリッドシステムを搭載し、さらなる燃費性能と走行性能の進化を遂げています。

この新型のプリウスを体験できるのは、なんとカリテコだけ!
カーシェアなら気軽に試乗できるので、プリウスの魅力を存分に味わえます。

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プリウス“Safety Plus Ⅱ”とは?

2020年7月に、4代目プリウスの一部を改良した特別仕様車が発売されました。
それが、プリウス“Safety Plus Ⅱ”です。

「Toyota Safety Sense」の機能向上やレーントレーシングアシスト(LTA)、ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能が搭載されるなど、プリウス“Safety Plus Ⅱ”はこれまで以上に安全性に配慮された設計になっています。

また、プリウス“Safety Plus Ⅱ”の販売に合わせて、プリウスPHVでも一部改良がなされ、プリウス同様安全面が強化されました。

プリウスPHVでは「Toyota Safety Sense」の機能向上、全グレードにインテリジェントクリアランスソナー[パーキングブレーキサポート(静止物)]を標準装備化、急アクセル時加速抑制「プラスサポート」が採用されています。

プリウスPHVやプリウスPHEVとは?

プリウスPHV

プリウスPHVの「PHV」とは、「プラグイン・ハイブリッド」の略称です。
家庭用コンセントや専用充電器などの外部電源(プラグ)からバッテリーに直接充電することができます。

プリウス同様、プリウスPHVもモーター(電気)とエンジン(ガソリン)で走ることができますが、一番の違いは、モーターで走行できる距離が長くなったことです。

プリウスPHVの場合、モーターはエンジンの補助的役割でなく、フル充電ですと最大68.2kmもの距離を走行することが可能です。
また、EV走行(モーター走行)時で135km/hの最高速度を出すことができます。

プリウスPHVには、実用的な電気自動車としての機能がついているというわけです。

家庭用コンセントでバッテリーを充電できるので、毎晩充電しておけば、通勤や買い物などの日常的な移動は、ガソリンを使わず電気代だけで済ませることが可能です。

プリウスPHVが登場したのは3代目プリウスからなので、フルモデルチェンジで発売されたプリウスPHVは2代目のPHV仕様となります。

さらに、2代目のプリウスPHVは、量産車で初となる「ソーラー充電システム」を採用しています。
ルーフに取り付けられたソーラーパネルで、最大約6.1km/日分の電力を充電できます。
これによって、駐車中でもバッテリーを補充でき、環境にもお財布にも優しい走行が可能になりました。

プリウスPHEV

2023年に登場したプリウスPHEVは、さらに多くの点で進化しています。
プリウスPHEVの「PHEV」とは、「プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ビークル」の略称です。

プリウスPHEVは、5代目プリウスに基づく最新モデルで、EV走行距離が約87km(WLTCモード)に向上し、2.0Lダイナミックフォースエンジンと高出力バッテリーを搭載しています。
デザインもスタイリッシュで高級感があり、最新のトヨタセーフティセンスを標準装備しています。

<プリウスPHVとプリウスPHEVの進化の歴史>

モデル発売年月特徴
初代プリウスPHV2012年1月・プリウスシリーズ初のプラグインハイブリッドモデル。
・家庭用電源からの充電が可能。
・EV走行距離は約26.4km(JC08モード)。
・1.8Lアトキンソンサイクルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム。
2代目プリウスPHV2017年2月・ソーラー充電システムを初搭載。
・EV走行距離が約68.2kmに向上(JC08モード)。
・デザインが一新され、よりスタイリッシュに。
・バッテリー容量の増加により、電動走行性能が強化。
プリウスPHEV2023年1月・5代目プリウスに基づく新型モデル。
・EV走行距離が約87km(WLTCモード)に向上。
・2.0Lダイナミックフォースエンジンと高出力バッテリーを搭載。
・スタイリッシュなデザインと高級感ある内装。
・ソーラー充電システムを継続採用し、最大約6.1km/日分の電力を発電可能。
・最新のトヨタセーフティセンスを標準装備。

プリウスPHEVは、EV走行距離が大幅に伸び、よりパワフルな走りを実現しています。
スタイリッシュなデザインと先進の安全装備も魅力です。

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プリウスとプリウスPHV・PHEVの違いは?

プリウスとプリウスPHV、そしてプリウスPHEV。
どれも環境に優しいハイブリッドカーですが、その違いはどこにあるのでしょうか?

モーターだけでどこまで走れる? EV走行距離の違い

最も顕著な違いは、モーターだけで走るEV走行距離の違いでしょう。
プリウスはあくまでエンジンが主役で、EV走行は発進時や低速走行時など限定的な場面のみ。

一方、プリウスPHVは、フル充電で最大68.2km、プリウスPHEVは、最大約87kmもの距離をEV走行できます。通勤や買い物など、日常的な移動をほぼカバーできる距離です。

プリウスPHVやプリウスPHEVなら、使い方次第でガソリンを全く使わずに、電気だけで毎日を過ごせる可能性があるのです。

燃料代ゼロの生活、想像してみてください!夢のような省エネカーと言えるでしょう。

充電方法は? 環境への配慮もポイント

環境への配慮という点でも、プリウスPHVとプリウスPHEVは一歩リードしています。
プリウスは走行中にエンジンで発電してバッテリーを充電しますが、プリウスPHVとプリウスPHEVは家庭用コンセントなどから直接充電できるため、より環境負荷を低減できます。

デザインや走行性能は?

プリウスPHVと新型プリウスPHEVは、ヘッドライトデザインやフロント・リアデザインもプリウスとは異なり、より洗練されたスタイリッシュな外観を纏っています。

性能面では、新型プリウスPHEVは、2.0Lダイナミックフォースエンジンと高出力バッテリーを搭載し、EV走行距離の延長だけでなく、加速性能や走行性能も向上しています。

プリウス、プリウスPHV、プリウスPHEVのそれぞれの違いを理解した上で、あなたのライフスタイルや求める走行性能にぴったりの一台を見つけてくださいね。

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カーシェアは試乗に最適!プリウスに乗れるカーシェア

カーシェアは試乗者として利用するのに、とても便利です。
カーシェアで試乗することのメリットは3つあります。

1、煩わしい“売り込み”をされることなく、自分のペースでクルマ選びができる!
2、ディーラーと違って、365日24時間いつでも乗りたいときに試乗できる!
3、時間の制約もなく何回でも乗りたいだけ乗れるので、しっかりと判断できる!

プリウスを取り扱っているオススメのカーシェアを3社ご紹介します。

オリックスカーシェア

オリックスカーシェアでは、3代目(プリウス30)、4代目プリウス(プリウス50)が利用できます。
現在は、東京・埼玉・福島・愛知・福島・岩手・大阪・兵庫のステーションにあります。

さらに!
当サイト限定のキャンペーンを利用すれば、お得にカーシェアをはじめることができます。

オリックスカーシェアxカーシェアリング比較360°限定特別キャンペーン実施中!
1.初期費用(ICカード発行手数料1,650円)無料!
2.月額基本料(880円)2ヶ月分無料!
3.時間料金3,000円分 x 2ヶ月間プレゼント!

キャンペーン内容を詳しく見てみる

カリテコ

カリテコでは、4代目プリウス、最新の5代目プリウス(ZVW60)、プリウスPHVまで利用できます。
主に愛知にステーションが集中していますが、最新の5代目プリウスなら、東京・大坂にもステーションがあります。

タイムズカーや三井のカーシェアーズでもプリウスPHVは取扱いがないので、プリウスPHVを試乗してみたい方は、カリテコがオススメです。

やさしいカーシェア

やさしいカーシェアでは、3代目プリウスのみで、千葉のステーションで利用することが出来ます。

取扱い台数・ステーション数は少ないのですが、オススメの理由としては、初めて利用する方は、どの車種でも1時間800円まで無料なんです!

ステーションは限られてしまいますが、お近くにお住まいの方には、ぜひオススメしたいカーシェアサービスです。

プリウスを購入する前に、まずはカーシェアで!

プリウスの購入を検討しているけれど、実際に乗ってみないと分からないですよね。
「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、車の乗り心地は人それぞれ感じ方が違います。

そこでオススメなのが、カーシェアでの試乗です。

カーシェアなら、煩わしい販売員のセールストークもなく、自分のペースで好きな時に、納得いくまでじっくりとプリウスの乗り心地を確かめることができます。

この記事でご紹介したカーシェア会社の中から、あなたのニーズに合った会社を選んで、まずは購入前にプリウスを試乗してみませんか?

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