日本の夏は年々暑さを増し、2024年も記録的な猛暑となりました。気象庁のデータでも、全国的に気温上昇の傾向が確認されています。
そんな中、炎天下に駐車された車内は、まさに灼熱地獄と言っても言い過ぎではないでしょう。
JAFで行った実験によると、外気温35℃でもわずか15分で車内は50℃超え、ダッシュボードに至っては79℃に!?
ハンドルや座席に触れるのも危険なほどの高温になります。
高温の車内は、熱中症や車酔いのリスクを高める大敵です。
同乗者に、小さなお子さんや高齢者、体調がすぐれない方がいる場合は、とくに注意が必要です。
楽しい気分で遊んできた後に、車に乗ったら、テンションがだだ下がり…なんてことも。
せっかくの楽しい思い出も台無し…という結果にならないように!
この記事では、今日からすぐできる車の暑さ対策から、カーシェアならではの賢い活用術まで、幅広くご紹介します。
カーシェアならではの柔軟性を活かして、猛暑も快適なドライブを楽しんでください!
車内温度をグッと下げる!今日からできる5つの即効テクニック
炎天下に駐車された車に乗り込んだ瞬間、誰もが感じるあの息苦しさ。一刻も早く車内温度を下げたいですよね。
では、一体どんな方法が効果的なのか?
JAFが行った興味深い実験結果を見てみましょう。
同じ車種の車を5台用意し、車内温度が55℃に達した状態で、5人が異なる方法で温度を下げる検証を行いました。
結果は、やはりエアコンの威力が圧倒的。しかし、エアコンを使わなくても効果的な方法があることも分かりました。
<車内の温度を最も早く下げる方法は?(JAFユーザーテスト結果)>
方法 | 手順 | 最終温度 | 結果 |
---|---|---|---|
ドア開閉 | 助手席の窓を開け、運転席のドアを5回開閉 | 47.5℃ | エアコンを使用しない方法としては効果的ですが、他の方法に比べて温度低下のスピードは遅めです。 |
冷却スプレー | シートに冷却スプレーを10秒吹きかけ、3分間待つ | 50.1℃ | 冷却スプレーは一時的な涼しさを提供しますが、車内全体の温度を大きく下げる効果は限定的です。 |
エアコン「外気導入」 | 窓を閉め、エアコンを外気導入モードでLo設定、10分間運転 | 29.5℃ | 外気を取り入れることで、車内の温度を徐々に下げることができます。 |
エアコン「内気循環」 | 窓を閉め、エアコンを内気循環モードでLo設定、10分間運転 | 27.5℃ | エアコンを使用した方法の中で最も温度が下がりました。 |
エアコン+走行 | 窓を全開、エアコンを外気導入でLo設定、2分後に窓を閉め内気循環に切替、3分間走行 | 28.0℃ | エアコン+走行は、短時間で効率的に車内温度を下げる方法として最も効果的でした。 |
JAFのユーザーテストからも分かるように、エアコンの使用が車内温度を効果的に下げる鍵となります。すぐに出発したい時には「エアコン+走行」の方法で、短時間で車内温度を下げましょう。
「エアコンなし」でもできる対策
エアコンがなくても、ちょっとした工夫で車内の温度を下げることができます。これらの方法は、カーシェアだけでなく、普段のマイカー利用時にも役立ちます。
- ドア開閉
エアコンなしで手軽にできる方法です。助手席の窓を開け、運転席のドアを数回開閉するだけで、車内の熱気を逃がすことができます。まるでうちわであおぐように、新鮮な空気を車内に取り込みましょう。
- 冷却スプレー
シートに吹きかけることで一時的な涼しさを得られます。とくに、熱くなりがちなハンドルや座席シート、シートベルトのバックルなどに吹きかけると効果的です。
「エアコンを使った」効果的な対策
エアコンは、車内温度を下げるための最強のツールですが、ただつけるだけではもったいない!ちょっとした工夫で、その効果を最大限に引き出すことができます。
- エアコン「外気導入」
乗車直後は、窓を全開にし、エアコンを外気導入モードで最大風量に設定して運転しましょう。これにより、車内の熱気を一気に外に排出できます。数分後、車内温度が下がってきたら窓を閉め、内気循環モードに切り替えて温度設定を調整しましょう。
- エアコン「内気循環」
車内温度がある程度下がったら、エアコンを内気循環モードに切り替えることで、冷たい空気を車内に閉じ込め、効率的に冷房効果を高めることができます。
- エアコンの吹き出し口を調整
エアコンの吹き出し口を上向きに調整することで、冷たい空気を車内全体に循環させることができます。天井付近に溜まった熱気を効率的に冷やすことができます。
持っていくと便利!猛暑を乗り切るための必須アイテム
エアコンと合わせて、暑さ対策グッズを活用することで、車内をさらに快適な空間にできます。
カーシェアでは、マイカーのようにグッズを常備できないため、これらのアイテムを持参することで、より快適なドライブになること間違いなしです!
- サンシェード
フロントガラスやサイドウィンドウにサッと取り付けるだけで、まるでシェルターのように直射日光をシャットアウト!炎天下の駐車場でも、車内温度の上昇を大幅に抑制し、まるでサウナのような車内になるのを防ぎます。折りたたみ式なら、使わない時はコンパクトに収納できるので、持ち運びにも便利です。
- ポータブル扇風機
最近では、USB充電式や電池式のものがあり、車内で手軽に使用できます。後部座席など、エアコンの風が直接届きにくい場所に設置すると効果的です。
- 冷却スプレー
シュッとひと吹きで、シートやハンドルが一瞬でひんやりします!メントール配合なら、爽快感もプラスされて気分もリフレッシュ。
ただし、缶入りの冷却スプレーは、車内に放置すると高温になり爆発の危険性がありますので、絶対に放置しないようにしましょう。
- 冷却タオル
水に濡らして絞るだけで、ひんやり感が持続するあの魔法のタオルです!首に巻いたり、額に当てたり、使い方も自由自在です。繰り返し使えるから、エコで経済的にもGOOD!
カーシェアの暑さ対策!活用術まとめ
車内温度を即効下げるテクニックに加え、アイテムを活用しつつ、さらにカーシェアサービスの特性を最大限活用してみませんか?
カーシェアでのドライブがもっと楽しく、もっと快適になりますよ。
選べるなら屋内ステーションを!
カーシェアのステーションには、屋内駐車場と屋外駐車場があります。
炎天下に長時間駐車された車は、車内が灼熱地獄と化していることも…。そんな時は、屋内ステーションを選んで予約するのがオススメです。
直射日光を避けられる屋内駐車場なら、出発時から不快な想いをせずに、ドライブをスタートできます!
予約時間前にエアコンをON!
そうは言っても、近隣に屋外ステーションしかない場合や、屋内でも車の中に熱がこもってしまっている場合がありますよね。
そんな時は、カーシェアならではのサービスを有効活用しましょう!
大半のカーシェアサービスでは、予約時間の15分前からドアロックを解除することができます。
車体のキズや動作確認など安全確認のために、この時間はなんと料金が発生しないんです!
この時間を利用して、乗車前にエアコンをフル稼働させ、車内を冷やしておきましょう。
予約時間になったら、快適な車内空間でドライブスタート!これがカーシェアの賢い使い方です。
利用シーンに応じて車種を選んで快適度UP!
カーシェアの魅力は、気分や用途に合わせて様々な車種を選べること。暑い夏こそ、車種選びが快適なドライブの鍵を握ります!
例えば、友達との小旅行やデートなら、コンパクトカーがオススメです。
オリックスカーシェア、ホンダエブリゴー,タイムズカーなどで借りられるホンダのフィットやトヨタのアクアなどは、燃費が良く、エアコン効率も抜群。小回りが利くので、狭い道や駐車場でもラクラク運転できます。
大人数での旅行や家族のお出かけなら、広々としたミニバンでゆったりと。
カリテコや三井のカーシェアーズで借りられるトヨタのアルファードやヴォクシーなどは、パワフルなエアコンで、後部座席までしっかり涼しい風が行き届きます。
車種選びひとつで、夏のドライブがもっと快適に、もっと楽しくなるはず。
予約前に、ぜひ各カーシェアサービスの車種ラインナップをチェックしてみてくださいね!
暑いのがとにかく苦手なあたなには。時間帯を選んで利用するのがオススメ!
カーシェアなら、利用する時間帯を自由に選ぶことができます。とにかく暑いのが苦手な方には、夜間パックがオススメです!
多くのカーシェアサービスでは夜間パックが日中の料金と比べてとってもお得に設定されています。中には、日中の料金より半額近く安くなるカーシェアも!
日中のうだるような暑さを避け、日が落ち始める時間帯からドライブデートなんて、ロマンチックな夏の思い出作りにも良さそうですね。
もちろん、早朝ドライブも可能です。
まだ暑さが和らいでいる時間帯に出発すれば、気持ちの良い一日をスタートできそうですね。
猛暑もこれで安心!カーシェアを賢く利用してドライブを快適に
即効性のある暑さ対策から必須アイテム、カーシェアならではの活用術まで、真夏のドライブを快適にするための様々な情報をお伝えしました。
実は、、筆者はエアコンの外気導入や内気循環の性能をよくわかっていなかったので、JAFの実験結果を見て、目から鱗でした(笑)。
ちょっとした工夫やひと手間加えるだけで、猛暑も快適にドライブできるようになるんですね!
カーシェアの活用術については、ぜひ皆さん意識して利用してみてください。きっと、カーシェアの利便性や楽しみ方がさらに広がるはずです。
今回ご紹介したテクニックを駆使して、猛暑もカーシェアで快適なドライブを満喫しちゃいましょう!