消費税増税!エコカー減税幅拡充もクルマは今が買い時か?

 

消費税増税まであと2カ月になりましたね(^_^;)
最近ニュースでもよく取り上げられていますが、駆け込み需要でクルマや家電がかなり売れているようです。
しかし、今からですと3月末までに納車が間に合わない人気車種もあるとか。。。

ところで昨年12月24日に閣議決定された「平成26年度税制改正大綱」によると、今回の消費税増税に伴い、エコカー減税拡充など自動車(車体)課税が大幅に見直しされることになりそうです。
ということは、消費税増税後にクルマを購入しても、クルマによっては総額が増税前とそれほど変わらないということもあるのでしょうか?
どうなんでしょう?
ちょっと「平成26年度税制改正大綱」の概要を見てみましょう。

<車体課税の改正点>

・自動車重量税
-エコカー減税の拡充及び経年車に対する課税の見直し

・自動車取得税
-税率引下げ(登録車5%→3%、軽自動車3%→2%)及びエコカー減税の拡充

・自動車税
-グリーン化特例の拡充

・軽自動車税
-平成 27 年度以降新車購入された四輪・三輪について税率の引上げ
-経年車重課の導入(平成 28 年度~)
(「平成 26 年度税制改正の大綱の概要)」より抜粋)

う~ん。やっぱりお役所の資料は難しいですね。

まず購入時と車検時に納付する自動車重量税(クルマの重さに応じて課税)については11年以上経過した燃費の悪い旧型車の税金が上がる一方で、環境性能に優れたエコカーの減税幅は今よりも拡充されるみたいです。

次に新車購入時に一番気になる自動車取得税ですが、普通自動車だと取得価格(*)の5%から3%に、軽自動車だと3%から2%に減税されるようです。
また自動車取得税に対しても、これまで重量税と同様にエコカー減税が適用されていましたが、消費税増税後の取得税に対するエコカーの減税幅はいまよりもさらに拡充されることになるようです。
ちなみに、自動車取得税は、新車・中古車どちらを購入した場合でも、取得価格が50万円を超えていれば課税されます。

そして、毎年春になると払わなければならない自動車税。こちらも減税幅は不明ですが、エコカーの場合ですと現状よりさらに減税されるようですね。

う~ん。。どうなんでしょう?
消費税増税前に買った方が得なのか、後の方が得なのか?増税後の正確なエコカー減税幅が分からないので何とも言えないところではありますが、例えば、エコカー減税対象の最新「フィットハイブリッド」とエコカー減税非対象の人気のミニバン「ストリーム」を購入した場合を例に、分かる範囲でちょっと計算してみましょう。
自動車税は考慮に入れず、どちらも一番人気のグレードで計算してみますね。

<フィットハイブリッド Lパッケージの場合>

・消費税増税前に購入(消費税率5%)
お支払総額:1,932,030円(諸費用込み)
自動車取得税:0円
自動車重量税:0円
消費税:89,293円

・消費税増税後に購入(消費税率8%)
お支払総額:1,985,605円(諸費用込み)
自動車取得税:0円
自動車重量税:0円
消費税:142,868円

→差額:53,575円

<ストリーム RSZの場合>

・消費税増税前に購入(消費税率5%)
お支払総額2,215,760円(諸費用込み)
自動車取得税:85,200円(5%)
自動車重量税:36,900円
消費税:96,911円

・消費税増税後に購入(消費税率8%)
お支払総額:2,239,827円(諸費用込み)
自動車取得税:51,120円(3%)
自動車重量税:36,900円
消費税:155,059円

→差額:24,067円

いかがでしょう?
「フィットハイブリッド」の場合は、消費税増税後の方が53,575円も高くなってしまいますね。
「フィットハイブリッド」は、平成27年度燃費基準+20%を達成しているクルマなので、消費税増税後のエコカー減税拡充がなくても、現状で重量税と取得税が全額免税になっています。
だから、消費税増税後に購入したら、増税分だけ高くなってしまいます。

それに対して、「ストリーム」の場合は、消費税増税の方が24,067円高くなっています。
自動車取得税の税率が下がったため、「フィットハイブリッド」に比べると増税後の金額はそれほど高くなってはいませんが、やはり増税前の方が安いようですね。

ということは、エコカーだと増税前に買った方が断然お得!
それに対して、エコカー減税非対象車は、増税前に買った方がちょっとお得!と言えそうです。

ただし、エコカー減税対象車も3段階に区分されているので、注意が必要です。
現在のエコカー減税は、平成27年度燃費基準を「+20%を達成」、「+10%を達成」、「達成」の3段階で減税幅が異なっています。
ちなみに、「+10%を達成」ですと、重量税と取得税が75%減税されます。
「達成」ですと、重量税と取得税が50%減税されます。

消費税増税後は、この減税幅がさらに拡充されるということですが、減税幅によっては消費税増税後に購入した方が安くなることもあります!
例えば、もし「ストリーム」が平成27年度燃費基準「達成」車で、さらに増税後に重量税と取得税が50%減税から全額免税なったと仮定して計算してみると、
・消費税増税前:2,154,710円
・消費税増税後:2,151,807円

となります。
あくまで50%から全額免税になったと仮定した場合ですが、消費税増税後の方が2,903円安くなります。

ちなみに、平成27年度燃費基準「達成」車のミニバン「フリード」(グレード:G・ジャストセレクション)で計算してみたところ、消費税増税後に購入した方が、3,974円高くなってしまいました。
でもたったの4,000円です。
最も現実的な50%減税から75%減税への減税幅の拡充だと仮定すると、増税後の方が25,850円高くなります。

なので、エコカー減税幅と車種によっては、消費税増税後の方が安くなることもあるということです!

どちらにしても、もし「+20%を達成」しているエコカーを購入するなら、やはり消費税増税前の方がお得だということですね(^o^)/

でも、もっとお得な選択肢があるんですけどね(^_-)-☆
そう、カーシェアリングです♪

例えば、週末の買い物に週2回8時間程度しかクルマを利用しない場合は、カーシェアリングが断然お得です。
手頃なコンパクトカーで算出(*2)すると、マイカーの場合、ローン返済も含めて、一般的に年間約100万円の維持費が必要になります。
それに比べてカーシェアリングなら、半分以下の訳40万円で済んでしまいます。

カーシェアリングは入会手続を完了すれば、ネットから予約して、予約時間になったらステーションに行って乗るだけ。
ほとんどが無人のステーションなので、誰かに気を使うこともありません。

最近は車種も充実してきたので、SUVやスポーツカーにも乗ることができます!(^^)!
消費税増税前の購入を考える前に、まずはお試しでカーシェアリングを利用してみてください。
お得であるのはもちろん、利用した人じゃないと分からない楽しさがあります!
ちなみに、オリックスカーシェアには月額基本料無料プランもあるので、入会するだけならICカード発行手数料の1,000円だけです。

この機会に家計のことを考えて、最もお得な手段を選択してみてはいかがでしょうか?
きっとお得で賢いカーライフを実現できますよ(^_-)-☆

*1取得価格とは
実際に自動車を購入する際に支払った金額ではなく、車種・グレード・仕様ごとに定められた基準額(財団法人地方財務協会が発行している「自動車取得税の課税標準基準額及び税額一覧表」に記載されている金額)に、新車時からの経過年数に応じた残価率を乗じた金額である。例えば自家用普通乗用車の場合、新車時には車両本体価格に0.9を乗じた金額が基準額であり、1年経過すると更に残価率0.681を乗じ、以後半年ごと(1月・7月)に残価率が下がり、6年以上を経過すると残価率は0.1となる。(出典:ウィキペディア「自動車取得税」より)

*2算出条件
車種:マーチ、デミオクラス、使用頻度:週2回(8時間)、年間走行距離:4,120km(10km/1時間で換算)の場合

コメント

  1. boss より:

    既に消費税引き上げ前の“駆け込み消費”がはじまってますが、
    ことマイカーにおいては、必ずしも消費税前の方がお得というわけでもなさそうです。
    購入希望車種が、「エコカー減税」の対象車か非対象車か、対象車の場合には燃費基準がどのクラスなのかをしっかりとチェックしてから判断されることをおすすめします。
    マイカーをお持ちの方は、4月は「自動車税」の納付もありますのでお忘れなく。

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