皆さんはZipcar(ジップカー)というカーシェアリングサービスをご存知でしょうか?
Zipcarは、2000年にアメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジで設立された世界的に有名なカーシェアリングサービスです。
現在はアメリカをはじめ、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、オーストリア、トルコといった国々の世界250都市以上でサービスを展開しています。
2015年6月時点でのZipcarの会員数は、なんと90万人以上!
日本で業界TOPを独走するタイムズ カー プラスの会員数が2015年3月時点で約450,000人(※)、日本のカーシェアリングサービス全体の会員数の合計でも2015年5月時点で約680,000人(※)なので、タイムズ カー プラスの2倍、日本全体の約1.33倍にもなります。
この数字を見れば、Zipcarがいかに巨大なカーシェアリングサービスかお分かり頂けるのではないでしょうか。
※公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団調べ「わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」、「全国のカーシェアリング事例一覧」。
そんな世界のカーシェアリングを牽引するZipcarでは、現在日本人の会員も増えているとのこと。
留学や仕事、旅行などでアメリカを訪れる際、現地でクルマを利用できるように入会しているようです。
かくいう筆者も、今回、仕事で渡米するに当たり、Zipcarに入会してみました。
Webサイトからサクッと予約できて、手軽に利用できるので、アメリカに訪れる予定がある方は、ぜひとも入会しておきたいところだと思います。
Zipcarには公式サイトからカンタンに入会することができます。
とはいえ公式サイトはすべて英語。
いくらカンタンに入会できると言っても、英語だとちょっと不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、今回はどこよりもわかりやすいZipcarの入会の仕方をご紹介したいと思います。
<関連記事> 入会するにはどうすればいい? | カーシェアリング比較360°
Zipcarの入会資格は?
入会資格は、日本のカーシェアリングサービスとほとんど違いはありません。
Zipcar公式サイトのFAQページに書いてある条件は以下の通りです。
<Zipcar入会資格>
・21歳以上であること
・有効な運転免許証を所持していること
その他、入会に際して必要なものがありますが、それについては以下でご紹介します。
Zipcar入会に必要なものは?
日本のカーシェアリングサービスと同様、入会時には「運転免許証」と「クレジットカード」が必要になります。
「運転免許証」は、国際免許証ではなく、日本で発行された免許証のコピー(スキャンしたPDF)でOKです。
日本のカーシェアリングサービスに入会する際、必要なのは以上の2点だけですが、Zipcarに入会するためにはもう2点必要なものがあります。
それが「パスポートの顔写真のあるページのコピー」と「無事故無反証明書」。
「パスポートの顔写真のあるページのコピー」は、アメリカ国外からの入会希望者のみ必要となります。
「無事故無違反証明書」についてですが、Zipcarでは入会申請が行われた際、入会希望者のdriving record check(運転履歴の確認)を行っています。
日本人の入会希望者の場合、この「無事故無違反証明書」によって、過去に犯した違反や事故がチェックされます。
このチェックはそれほど厳しいものではないようです。
かつては、「3年以内に違反や事故が2つ以下で、1つが18か月以上前であること」や「7年以内に飲酒運転で検挙されていないこと」といった条件があったようですが、現在はこうした記述は公式サイトに見られません。
筆者は1年ほど前に「一時停止違反」で切符を切られたことがありましたが、今回の申請で入会を却下されることはありませんでした^_^;
いずれにしても、「3年以内に違反や事故が2つ以下で、1つが18か月以上前」であり、「7年以内に飲酒運転で検挙されていない」のであれば、問題なく入会を許可されると思います。
「無事故無違反証明書」は、英文のものが必要です。
「無事故無違反証明書」および英文のClean Accident and Offense Record Certificate(無事故無違反証明書)は、自動車安全運転センターで申請することができます(※)。
申請は、自動車安全センターに直接行かなくても行うことができます。
申請費用は、一件につき630円。
最寄りの交番に申請用紙が置いてあるので、申請用紙をもらい、記入後、郵便局で振り込みを行えば、証明書を郵送してくれます。
ただし、郵送だと10日前後掛かってしまいます。
急いでいる場合は、直接自動車安全センターで申請することをお勧めします。
※英文のClean Accident and Offense Record Certificate(無事故無違反証明書)を発行してもらう場合は、申請用紙の備考欄に「英文」と書く必要があります。詳細は、申請用紙の書式をご確認ください。
以上が、入会時に必要なものです。
もう一度、まとめておきます。
<入会時に必要なもの>
・運転免許証
・クレジットカード
・パスポートの顔写真のあるページのコピー
・Clean Accident and Offense Record Certificate(無事故無違反証明書)
この4つをそろえたら、Zipcar公式サイトから、入会手続きを行います。
<関連記事> 入会するにはどうすればいい? | カーシェアリング比較360°
Zipcarの入会手順は?
まずはZipcar公式サイトにアクセスします。
こちらが、公式サイトのTOPページです。
まずは、オレンジ色の「join zipcar」というボタンを押します。
次に「個人会員/法人会員/学生会員」を選びます。
「個人会員」を希望する場合は、一番左の「join as an individual」になります。
今回は新しいアカウントの作成(新規入会)なので、「I want to create a new account」を選択します。
プランの選択画面です。
基本プランとしては、「10ドル/月」、「7ドル/月」、「70ドル/年」のプランがあります。
この金額は、月額(或いは年額)の基本料金です。
実際にクルマを利用した際に発生する料金のほかに、この基本料金が掛かります。
ちなみに「10ドル/月」プランだと、月に10ドル(月額基本料金)分無料で利用できます。
日本でもおなじみの、「月額基本料金には10ドル分の無料利用料金が含まれます」というサービスですね。
会員登録画面です。
Username(ユーザーネーム)、E-mail、パスワードを入力・設定します。
ユーザーネームは、好きな名前をつけることができます。
入力し終わったら、「continue」をクリックしてください。
「continue」をクリックすると、「どこで使いたいか」という利用エリア(住所)を入力する画面になります。
この住所をもとにして、予約する際に一番近くのステーションの表示してくれます。
滞在先のホテルの近くで使いたい場合は、ホテルの住所を入力しておくとよいと思います。
免許証情報入力画面です。
入会希望者の氏名、免許証番号、生年月日等を入力します。
免許証番号は、日本の免許証の番号を入力します(※)。
※国際免許証の番号ではないので注意してください。
免責補償(オプション)加入の画面です。
日本のカーシェアリングサービスと同様、Zipcarも利用料金に保険料は含まれていますが、日本のカーシェアリングサービスとは違って、Zipcarの場合は「免責補償」(※)が利用料金に含まれていません。
なので、利用者は事故を起こした場合に、最大で750ドルの「免責額」(例えば、対物免責額・車両免責額)を負担しなければなりません。
そのため、Zipcarでは任意で「免責補償」に加入することができます。
レンタカーを利用する場合に任意で加入する免責補償と同様のものとお考えいただくと分かりやすいと思います。
この「免責補償」に加入すれば、万が一事故が起きて車が損傷した場合も、車両免責額を払わなくて済みます。
「免責補償」制度についての詳細は「保険はどうなっているの?補償内容は? | カーシェアリング比較360°」で説明していますので、そちらをご覧ください。
※「免責補償」と「保険」の違いについては、「保険はどうなっているの?補償内容は? | カーシェアリング比較360°」をご参照ください。
クレジットカード情報の入力画面です。
支払いを行うクレジットカードの情報を入力します。
Billing Address(請求先住所)を入力する箇所には、(お支払いを行う方の)お住まいの住所を入力してください。
お支払いを行う方があなたなら、あなたの住所を入力します。
Zipcard(Zipcarの会員カード)の受け取りに関する画面です。
Zipcardは郵送してもらうことも可能ですが、各都市にあるZipcarのオフィスでも受け取ることができます。
渡米間近に入会した筆者の場合は、郵送だと時間が掛かってしまうため、Zipcarのオフィスで受け取ることにしました。
オフィス受け取りの場合は、入会登録完了から1~3日でカードが受け取れるそうです。
会員登録画面での入力は以上です。
あとはメールで必要書類を送るだけとなります。
登録後、入力したメールアドレス宛てにZipcarからメールが届きます。
そのメールが届いたら、「records@zipcar.com」宛てに、
1、免許証のコピー
2、パスポートの顔写真のあるページのコピー
3、Clean Accident and Offense Record Certificate(無事故無違反証明書)
4、Driving and Accident Record Declaration form
のPDFをメール添付で送付します。
4は、公式サイトの「外国免許」のページからダウンロードできます。
ダウンロード後、必要箇所にサインをしたものをメール添付で送ってください。
上記の4点を送れば、あとは入会許可が下りるのを待つだけです。
通常、1~3日で許可が下りるようです。
入会許可が下りると、再度、メールが送られてきます。
あとは、カードを受け取るだけになります。
<関連記事> 利用するにはどうすればいい? | カーシェアリング比較360°
ZipcarオフィスにZipcardを取りに行ってみた!
ということで、入会手続きも無事完了し、入会許可も下りたので、Zipcarオフィスにカードを取りに行きました。
今回の渡米先は、サンフランシスコだったので、サンフランシスコ・オフィスをカード受け取り場所に指定しました。
サンフランシスコの中心街にあるので、アクセスしやすくとても便利な場所でした。
Zipcarサンフランシスコ・オフィスです。
日本で入会手続きを行って、アメリカのサンフランシスコまで会員カードを受け取りに来たのかと思うと、とても感慨深い思いがしました。
こちらがZipcarの会員カード「Zipcard」です。
カードを受け取ったら、公式サイトのマイページでカードをアクティベートする(有効にする)必要があります。
アクティベートが済んだら、あとは予約して、クルマに乗るだけです!
今回の渡米では時間がなかったため、Zipcarを利用することができませんでしたが、次回、渡米の際には、利用してみようと思います。
利用した際は、「予約から利用の仕方」についてご紹介しようと思います。
皆さんも、ぜひZipcarに入会して利用してみてください!