ハイブリッドカー、コンパクトカー、軽自動車!今一番の人気車種は?【今話題のクルマの話2】

消費税率が8%へ引き上げられてから、早一ヶ月半。
3月末までは増税前の駆け込み需要で自動車もかなり売れたようですが、増税後はその反動で売り上げが落ち込んでいると様々なメディアで言われています。
でも、実際はどうなのでしょうか?

一般社団法人日本自動車販売協会連合会の統計データによると、
増税前の2014年3月の新車販売台数(※)は665,963台
対して、増税後の2014年4月の新車販売台数は292,822台だそうです。

4月の販売台数に比べると、3月の販売台数は約2.27倍にもなります。
やはり、増税後の販売台数はかなり低下しているといえますね。

しかし、販売台数の低下の原因は、本当に増税に対する反動だけなのでしょうか。

データを見ていて面白いことに気付いたのですが、過去4年間の3月と4月の新車販売台数を比較すると、実は今年と同様の傾向を見て取ることができます

<関連記事>カーシェアリング市場動向 – 2014年総括版:主要8社 ステーション数・車両台数の推移 | カーシェアリング比較360°

<3月と4月の新車販売台数比較(過去4年間)>

  • 2013年
    3月の新車販売台数:570,690台
    4月の新車販売台数:308,556台
  • 2012年
    3月の新車販売台数:640,916台
    4月の新車販売台数:306,263台
  • 2011年
    3月の新車販売台数:363,571台
    4月の新車販売台数:153,528台
  • 2010年
    3月の新車販売台数:580,335台
    4月の新車販売台数:298,309台

各年の4月の販売台数に対する3月の販売台数の比率は、2013年が約1.84倍、2012年が約2.09倍、2011年が約2.36倍、2010年が約1.94倍になります。
若干の振れ幅はあるものの、おおむね同傾向にあると言えるのではないでしょうか。

一般的に3月は年度末の決算月にあたるため、1年で最も販売台数が多くなる月だと言われています。
そのため、3月に比べて4月の売り上げが落ち込むのは、今年に限ったことではないようです。

また、2014年の4月の販売台数を過去4年の4月の販売台数と比較してみても、それほど大きな落ち込みを記録しているとは言えないと思います。

つまり、今年4月の売り上げ落ち込みは、増税に対する反動だけが原因なのではなく、毎年恒例のことであって、季節要因が大きく関係していると言えるのではないでしょうか。

※上記の「新車販売台数」は、乗用車(普通乗用車+小型乗用車)と軽自動車(軽乗用車)の台数を合算したもので、貨物車などを含んでいません。なお、2014年3月の新車販売台数の内訳は、普通乗用車が212,076 台、小型乗用車が205,060台 、軽自動車(軽乗用車)が248,827台、2014年4月の新車販売台数の内訳は、普通乗用車が75,636台、小型乗用車が89,850台、軽自動車(軽乗用車)が127,336台です。2013年以前のデータにつきましては、一般社団法人日本自動車販売協会連合会のWebサイトをご覧ください。

とはいえ、やはり増税は消費行動に影響を与えているようです。
例えば、今年4月の車名別新車販売台数ランキングを見てみると、販売台数のデータからだけではわからないことも見えてきます。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた5月8日発表の4月の新車販売台数ランキングによると、昨年度1位/前月2位のアクア(トヨタ)や前月1位のフィット(ホンダ)を抜いて、軽自動車のタント(ダイハツ)が前年同月比約2倍の19,390台で初のトップに立ったとのこと。
軽自動車がランキング1位を獲得するのは、2013年のムーヴ(ダイハツ)以来、1年ぶりとなるそうです。

人気のフィットは、前年同月比70.2%増の15,621台を販売したものの2位に。同じく人気のアクアは前年同月比20.4%減の13,683台で3位に後退しました。
TOP10常連のプリウス(トヨタ)にいたっては、11位まで順位を下げてしまっています。

ということは、今一番の人気車種は、ハイブリッドカーでもコンパクトカーでもなく、フィットやアクアを抑えた軽自動車のタントということになりますね。
タントは、2013年の新車販売台数年間ランキングでは9位でしたから、月間ランキングであるとはいえ、かなり健闘したと言えます。

いずれにしても軽自動車が1位を取るということは、増税による反動で割安感を売りにする軽自動車に人気が集まったということもできそうです。
軽自動車人気は、4位以下の新車販売台数ランキングを見れば一目瞭然です。

<2014年4月の新車販売台数ランキングTOP10>

  • 1位、タント(ダイハツ):19,390台(前年同月比103.4%増)◎
  • 2位、フィット(ホンダ):15,621台(前年同月比70.2%増)
  • 3位、アクア(トヨタ):1,3683台(前年同月比20.4%減)
  • 4位、デイズ(日産):12,537台◎
  • 5位、ワゴンR(スズキ):12,440台(前年同月比9.8%減)◎
  • 6位、N-BOX(ホンダ):11,620台(前年同月比29.1%減)◎
  • 7位、アルト(スズキ):10,303台(前年同月比5.2%減)◎
  • 8位、ムーヴ(ダイハツ):10,246台(前年同月比44.9%減)◎
  • 9位、ヴォクシー(トヨタ):9,271台(前年同月比264.4%増)
  • 10位、スペーシア(スズキ):9,095台(12.1%増)◎

※「◎」が後ろについているのが軽自動車。

軽自動車の人気が圧倒的に高いですね。
なんとTOP10のうち、軽自動車が7車種も占めています。
これは、軽自動車の人気独占状態と言っても言い過ぎではないかもしれません。

こうした軽自動車人気に対しては、消費税増税が少なからず影響を及ぼしていると思われますが、とはいえ、過去のデータを見ると軽自動車人気は増税以後にはじまったことではなく、ここ数年の傾向であるともいえます。
過去2年のデータを見てみましょう。

<2013年の新車販売台数ランキングTOP10>

  • 1位、アクア(トヨタ):262,367台
  • 2位、プリウス(トヨタ):253,711台
  • 3位、N-BOX(ホンダ):234,994台◎
  • 4位、ムーヴ(ダイハツ):205,333台◎
  • 5位、ワゴンR(スズキ):186,090台◎
  • 6位、フィット(ホンダ):181,414台
  • 7位、ミラ(ダイハツ):157,276台◎
  • 8位、ノート(日産):147,634台
  • 9位、タント(ダイハツ):144,629台◎
  • 10位、アルト(スズキ):111,361台◎

<2012年の新車販売台数ランキングTOP10>

  • 1位、プリウス(トヨタ):317,675台
  • 2位、アクア(トヨタ):266,567台
  • 3位、ミラ(ダイハツ):218,295台◎
  • 4位、N-BOX(ホンダ):218,295台◎
  • 5位、フィット(ホンダ):209,276台
  • 6位、ワゴンR(スズキ):195,701台◎
  • 7位、タント(ダイハツ):170,609台◎
  • 8位、ムーヴ(ダイハツ):146,016台◎
  • 9位、アルト(スズキ):112,002台◎
  • 10位、フリード(ホンダ):106,316台

※「◎」が後ろについているのが軽自動車。

2013年、2012年ともにTOP10のうち軽自動車が6車種も占めています
軽自動車人気は、かなりのものですね。

また、軽自動車人気もさることながら、過去2年の上位10位を見る限り人気車種の顔ぶれはほとんど変わっていないということも分かります。
しかもランクインしているクルマは、軽自動車、ハイブリッドカー、コンパクトカーですから、近年のエコカー偏重ともいえるこの結果は“節約”を重視した消費傾向(※)を表していると言えそうです。

※こうした消費傾向には少なからず「エコカー減税」も影響していることと思われますが、例えば、2010年3月時点の新車販売台数ランキングでは、7位に10,688台を販売したミニバンのセレナ(日産)、8位に10,598台を販売したステップワゴン(ホンダ)がランクインしていたことを考えると、近年のエコカー一極化はかなり特長的な消費傾向であると言えると思われます。

しかし、マイカー所有では節約するにも限界があります。
エコカーで、たとえガソリン代は安く済んだとしても、保険料、税金、車検代、駐車場代などなど、年間の維持費はかなりかかります。
ところで“節約”と“エコ”を重視するなら、カーシェアリングという選択があることをご存じでしょうか。
カーシェアリングならこうした維持費もなし。
使いたいときに使いたいだけ利用できて、費用は使った分だけで済みます。
>>参考:カーシェアリング比較360°「カーシェアとは?」

「すぐ使いたいときに使えないと困る」という方には、マイカーとカーシェアリングの併用という選択もあります。
コンパクトカーや軽自動車は、長距離の移動に適しているとは言えないため、例えば、普段はマイカー、遠出する場合はカーシェアリングといったように使い分ければ、“節約”と“合理性”を兼ね備えたスマートなカーライフが実現できるでしょう。

<関連記事> カーシェアリングはホントにお得? | カーシェアリング比較360°

ちなみに、コンパクトカーより一回り大きいスタンダードタイプのクルマやミニバン、SUVなどを長時間利用する場合、レンタカーよりもカーシェアリングの方が利用料金は安価です。
>>参考:カーシェアリング比較360°公式ブログ「短時間だけじゃない!長時間だってカーシェアリングがお得!【レンタカーとはぜんぜん違うカーシェアリング2】」

今まで以上の“節約”と“合理性”をお考えの方は、“賢い生活”のためにもぜひカーシェアリングをご検討されてみてはいかがでしょうか。

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