主要5社合計車両台数は22,000台を、
合計ステーション数は12,000箇所を突破!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要5社)によると、2017年第一四半期(2017年1月~3月)のステーション数は2016年12月末に比べ3.8%増加、車両台数は5.6%増加していることがわかった。
2016年第四四半期(対2016年第三四半期 ステーション数:4.0%増、同車両台数:4.6%増)比較すると、今期はステーション数の伸び率が若干減少したものの、車両台数の伸び率は増加する結果となった。
タイムズ カー プラス、オリックスカーシェア、カレコ・カーシェアリングクラブ、カリテコ、アース・カーの主要5社における合計ステーション数は12,245箇所となり、12,000箇所を突破。車両台数も22,384台となり、22,000台を突破した。特にタイムズ カー プラスの増加が著しく、約910台の増加となった。前期同様、今期もタイムズ カー プラスとカレコがステーション数、車両台数ともに順調に数を増やしており、この2社のステーション拡大基調は続くものと思われる。
その他の話題としては、2017年第一四半期においてもカレコは新車種の導入に積極的で、3月には「ハイエース」をベースにしたキャンピングカーを導入した。また、タイムズ カー プラスは引っ越しなどにも使用できる「NV350キャラバン」を導入した。他にも、第二四半期のトピックスではあるが、4月に15周年を迎えたオリックスカーシェアが、個人Aプランの月額基本料金を2,000円から980円に値下げし、さらにカーシェアリングを利用しやすい環境が整ったといえる。2017年第二四半期も、カーシェアリング市場動向からますます目が離せない。
主要5社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要5社 2017.1~3)
業界第1位「タイムズ カー プラス」は、前期の3.3%から伸長率を少し上げ、3.6%の増加となった。第2位の「オリックスカーシェア」は39箇所増加したものの、伸長率は2.6%。2016年第四四半期の伸長率3.3%から、若干減少する結果となった。
ステーション数は「タイムズ カー プラス」だけで約9,100箇所となり、2位以下を依然大きく引き離している。引き続きタイムズ独走傾向は続くと思われる。
前期に12.7%と「タイムズ カー プラス」以上の伸長率を見せた第3位の「カレコ」は、今期も109ステーション増やし、10.5%という高い伸長率で推移している。
4位以下のBグループでは、「カリテコ」が9ステーションを増やし、伸長率が3.2%となった。前期にステーション数を3箇所増やし、伸び率が1.4%だった「アース・カー」は、ステーション数を22箇所減らし、伸び率が-10.3%とマイナスとなった。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要5社 2017.1~3)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズ カー プラス」は、今期912台増で17,000台を突破し、業界第1位の座は、もはやゆるぎない。
第2位の「オリックスカーシェア」は93台を増やしたが、伸び率は前期の5.2%に比べ3.7%と若干減少した。
第3位の「カレコ」は今期も大幅な増車となる197台を増やし、12.9%と高い伸び率で推移している。また車両増加数では、1位のタイムズ カー プラスに次ぐ勢いで伸長している。
Bグループでは、前期5台増加だった4位「カリテコ」が8台増加し伸長率2.3%。前期2台減少となり、伸長率-0.7%だった5位の「アース・カー」は今期27台の減少となり、伸長率は-10.2%となった。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要5社 2017.1~3)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要5社 2017.1~3)
都道府県別の車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
前期8,273台だった東京都は380台増加し、8,500台を突破した。
また、前期3,180台だった大阪は164台増加し、3,300台を突破した。首都圏では、千葉県が85台増加し、1,000台突破した。埼玉県も77台増加し、1,000台目前。神奈川県は109台増加し、2,400台目前となった。
その他、静岡県と滋賀県が100台を突破。福岡県が699台と700台に迫っている。更なる増加に期待したい。
全国計で見ると、前期の21,201台から22,384台と堅調に増加し、22,000台を突破した。
2017年第二四半期には、23,000台を超えることが予想される。
<2017年第一四半期 主要トピックスまとめ>
オリックスカーシェア51%の大幅値下げ!カレコは料金プランを見直し!
ますます利用しやすくなる「カーシェア」
会員数、ステーション数ともに競争が激しくなりつつあるカーシェア業界。各社が今年初頭に打ち出したのは「価格改定」だ。2017年4月、オリックスカーシェアは”カーシェアリング日本初の事業化”から15年目を迎える記念として、これまで月額2,000円で提供していた個人Aプランの料金を51%OFFの980円に大幅値下げを実施した。料金改定に加え、期間限定の15周年キャンペーンとして4月1日から6月30日までの3ヶ月間、通常15分あたり200円の時間料金を15%OFFの170円で提供中。値下げ後の月額基本料金は、競合であるタイムズカープラス(1,030円)、カレコカーシェアリング(980円)に肩を並べることになった。6時間以降の利用に適用されるパック料金は変わらず、掃除た価格面においてはオリックスがやや優位な情勢といえる。
また、圧倒的な車種の豊富なラインナップを誇るカレコカーシェアリングクラブでは、これまで「プレミアムクラス」に分類されていた人気のメルセデス・ベンツ(AMG45を除く)を対象に、プレミアムクラスを割引した、「ベンツクラス」を新たに改定した。6時間パックを例にとると、2,500円OFFの価格帯となっている。従来よりも手軽に利用を可能とし、用途の幅を広げた。
料金改定の動きは、今後ますます増えていくことが見込まれ、カーシェアを始める新規ユーザーの入会ハードルが下がり、市場全体が大きくなっていくと考えられる。
カレコ、三井不動産の吸収合併により全国展開へ。
「タイムズカープラス」島根県でサービス開始!
カーシェア利用は東京近郊が中心であったが、カレコの関西進出があり本年は”カーシェア全国展開”元年と呼べる年になると予測される。三井不動産リアリティが2017年4月付けにて、カレコカーシェアリングクラブを吸収合併した。今回の合併統合により、「三井にリパーク」ブランドで展開する駐車場事業と、「カレコカーシェアリングクラブ」を運営するカーシェアリング事業をきんみつ に連携させていくことで事業拡大を加速していくと宣言。2017年1月からは、関西エリアへの展開を試験的におこなっており、合併以降はステーションの順次開設、シェアカーの設置がおこなわれ、進出が本格化しているとみられる。
一方、サービス開始当初より、全国展開をしているタイムズカープラスは2017年1月に島根県へ進出した。ステーションの拠点は松江市の中心駅である松江駅最寄りの2カ所。松江駅北口の「タイムズ松江駅北ステーション」には、「ノート」「スイフト」「ソリオ」「プレマシー」を、松江駅南口の「松江駅南ステーション」には「デミオ」を配備。島根県の進出によって、タイムズカープラスは47中45都道府県のエリア拡大を達成、全国で利用できるまで残すところあと2県となる。
オフィスビル法人利用、空港利用・・・。
用途に対応した新展開も!
カーシェア利用シーンが広がり、ますますユーザーにとっての利便性が向上してきた。2017年3月より、カレコカーシェアリングクラブは昨今のシェアリングエコノミーの発展を背景に、オフィスビルのさらなる付加価値向上のため、テナント企業向けに法人会員制カーシェアリングサービスの提供を開始した。導入第1号となった、三井不動産が運営するワールドビジネスガーデンは国際的なビジネス拠点として約180社のテナント企業がオフィスとして利用。テナントに入居している法人の利用を促し、空き駐車場の活性化を目指すことになった。
タイムズ24は、2016年7月より実施してきた広島空港県営駐車場へのカーシェアリングの導入に向けた社会実験を経て、2017年4月よりラウンドトリップ方式、同年5月よりワンウェイトリップ方式のカーシェアリングサービスを提供開始した。社会実験において、空港利用者のカーシェアリングにおける一定の需要が確認されたため、実験終了後の2017年4月より本格的な提供が始まることとなった。
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※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
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