主要5社合計車両台数は25,000台目前!
合計ステーション数は13,000箇所を突破!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要5社)によると、2017年第三四半期(2017年7月~9月)のステーション数は2017年6月末に比べ3.7%増加、車両台数は4.4%増加していることがわかった。
2017年第二四半期(対2017年第二四半期 ステーション数:4.9%増、同車両台数:6.7%増)ではステーション数・車両台数の伸び率が揃って増加したが、今期は第二四半期に比べるとステーション数・車両台数ともに伸び率が若干ながら減少する結果となった。
タイムズ カー プラス、オリックスカーシェア、カレコ・カーシェアリングクラブ、カリテコ、アース・カーの主要5社における合計ステーション数は13,326箇所となり、13,000箇所を突破した。車両台数も24,944台となり、25,000台目前に迫った。事業者別に見ると、変わらずタイムズ カー プラスの独走が続いているものの、前期は約1,250台の増加であったのに対して、今期は677台と約半数の増加にとどまった。対してカレコ・カーシェアリングは、前期の236台の増加に対して、今期は335台の増加となり、タイムズ カー プラスに迫る勢いを見せた。またステーション数でも166箇所増加したカレコ・カーシェアリングクラブは全体で1445箇所となり、第2のオリックスカーシェアの1554箇所に肉迫する勢いを見せた。このままの伸び率で行けば、第四四半期にはステーション数でカレコ・カーシェアリングクラブがオリックスカーシェアを抜き去り、第2位の順位に躍り出ることが予想される。今期もステーション数、車両台数ともに順調に数を増やしたタイムズ カー シェアとカレコ・カーシェアリングクラブのステーション拡大基調は、まだまだ続くものと思われる。
その他の話題としては、2017年第三四半期においてもカレコは新車種の導入に積極的で、7月にはメルセデス・ベンツ2車種とスマート4車種の計車6種を、8月には「新型スイフト」を導入した。また、タイムズ カー プラスは9月に佐賀県佐賀市でカーシェアリングサービスを開始し、カーシェア業界では初の全国47都道府県のすべてにステーションを配備することとなった。他にも、タイムズ カー プラスは7月にスウェーデンの家具小売りIKEA(イケア)の全店舗でカーシェアリングサービスの提供を開始し、さらにカーシェアリングを利用しやすい環境が整ったといえる。2017年第四四半期も、カーシェアリング市場動向からますます目が離せない。
主要5社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要5社 2017.7~9)
業界第1位「タイムズ カー プラス」は、前期の4.9%から伸長率を下げたものの、3.1%の増加となった。第2位の「オリックスカーシェア」は18箇所増やし、伸長率も前期の0.3%から1.2%に上昇した。
ステーション数は「タイムズ カー プラス」だけで約9,900箇所となり、2位以下を依然大きく引き離している。引き続きタイムズ独走傾向は続くと思われる。
前期に11.7%と「タイムズ カー プラス」以上の伸長率を見せた第3位の「カレコ」は、今期も166ステーション増やし、13.0%という高い伸長率で推移している。
また、「オリックスカーシェア」(1554箇所)と「カレコ」(1445箇所)の差が縮まっており、「カレコ」がこのままの伸長率を維持すれば、第四四半期では両者の順位が逆転することが予想される。今後の動向に注目したい。
4位以下のBグループでは、「カリテコ」が4ステーションを増やし、伸長率が1.4%となった。前期にステーション数を7箇所減らし、伸び率が-3.6%だった「アース・カー」は、今期もステーション数を3箇所減らし、伸び率が-1.6%となった。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要5社 2017.7~9)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズ カー プラス」は、今期677台増で19,386台となった。第四四半期には20,000台を超えることが予想され、業界第1位の座は、もはやゆるぎない。
第2位の「オリックスカーシェア」は47台を増やし、前期の0.4%だった伸び率は1.8%に上昇した。
第3位の「カレコ」は今期も大幅な増車となる335台を増やし、17.1%と高い伸び率で推移している。また車両増加数では、1位のタイムズ カー プラスに次ぐ勢いで伸長している。
Bグループでは、前期9台増加だった4位「カリテコ」が4台増加し伸長率1.1%。前期5台減少となり、伸長率-2.1%だった5位の「アース・カー」は今期も1台の減少となり、伸長率は-0.4%となった。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要5社 2017.7~9)
今期は「主要5社」で都道府県別のステーション数が、全国計で13,326箇所となり14,000箇所目前となった。
東京都では今期166箇所増やし5,100箇所突破。14箇所増やした埼玉県は492箇所、16箇所増やした千葉県は585箇所、47箇所増やした神奈川県は1,353箇所となり、一都三県の増加傾向が見て取れる。
近畿地方では、大阪府が78箇所増やし、2,141箇所。京都府では16箇所増やし401箇所、兵庫県では22箇所増やし707箇所となった。
中部地方では、13箇所を増やした愛知県は753箇所となった。
また、これまでステーション空白県であった佐賀県にステーションが1箇所設置され、ついに47都道府県全てにステーションの設置が実現した。
4) 都道府県別 車両台数推移(主要5社 2017.7~9)
都道府県別の車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
前期9,071台だった東京都は371台増加し、9,400台を突破した。
また、前期3,646台だった大阪は174台増加し、3,800台を突破した。京都府は32台増加し、677台。兵庫県は34台増加し、1,268台となった。
首都圏では、埼玉県が31台増加し、1,062台。千葉県も54台増加し、1,173台。神奈川県は111台増加し、2,626台となった。
その他、福岡県が55台増加し、800台を突破した。更なる増加に期待したい。
全国計で見ると、前期の23,882台から24,944台と堅調に増加し、25,000台目前となった。
2017年第四四半期には、26,000台に迫ることが予想される。
<2017年第三四半期 主要トピックスまとめ>
オリックス、ビッグデータ解析でナイトレイと協業。データに基づいたマーケティング強化へ
オリックス自動車はナイトレイと協業し、「カーシェリング事業」におけるサービス向上を目的としたビッグデータ解析をはじめる。協業先のナイトレイは、ロケーションデータ解析を得意とし、インバウンド観光業界に貢献をしてきた。車両に搭載されている専用機器から読み取れる位置情報、故障情報、ガソリン残量などのデータを、ナイトレイが持つ独自技術で得られる施設、エリア、法人、個人、利用者属性データを合わせ、車両配備、ステーション増設、各施設との連携を図っていく。
ビッグデータ利用によるサービス向上の第一弾としてジョルダン、アクティビティジャパンと連携し、会員にレジャー施設2,200ヶ所、約10,000の体験プランや割引クーポンの配布を実施。これは、カーシェア利用者のうち20%がレジャー施設の移動であるデータに基づいた施策であり、今後、ビッグデータに基づいたマーケティング施策を強めていく模様。
タイムズカープラス、佐賀県にオープン!47都道府県すべてで利用可能に。
9月7日にタイムズカープラスが佐賀県に新規ステーションをオープンした。これをもって、全国47都道府県においてタイムズカープラスのカーシェア利用を実現することになった。タイムズでは、「47都道府県タイムズカープラス出店記念キャンペーン」として、タイムズカープラスを利用し、アンケートに回答すると15分eチケット、レール&カーシェアもしくは、フライト&カーシェアでのエピソードと思い出の写真を投稿すると30分プラスeチケットのプレゼントを1月初旬まで実施している。
今年は、カレコ・カーシェアリングクラブの関西へ進出なども含め、首都圏以外の地方への展開が加速してきた。
レール&カーシェアをもっと便利に。
タイムズカープラス、仙台ICカード乗車券「icsca」での利用を全面解禁!
タイムズカープラスは、仙台交通局のICカード乗車券「icsca」によるカーシェアの施解錠を市内に設置されている全てのタイムズカープラス車両で可能を実現した。icscaでのカーシェア利用は、2015年12月より仙台地下鉄東西線の新井駅で開始し、今回は利用可能範囲を大幅に拡大することになった。市民の生活に馴染みがあるicsca1枚で、地下鉄とカーシェアの利用をオールインワンとすることによる、交通インフラにおける利便性の向上、利用促進を促していく。
また、「icsca」で地下鉄を利用した場合、タイムズカープラスの利用料金が206円優待される特典を設けている。複数の交通インフラと連携することで、カーシェアの選択肢をなくす差別化戦略を進めていく。
自動車メーカートヨタがホノルルでカーシェア事業へ。
販売店向けアプリの開発で、事業へ本格参入!
トヨタが同社販売店向けのカーシェアアプリを開発したと、8月16日に発表。開発中のアプリはスマートフォンによるドアの自動ロック「スマートキーボックス(SKB)」を用いたドアロックの開閉機能に加え、車両管理、利用者認証、決済サービスを今秋のサービス開始に向けて進めていく。昨年11月には、アメリカでC2Cのカーシェアリングを提供するゲットアラウンドと資本提携を行うなど、カーシェア事業への参入を本格化している。モノとインターネットがつながる「IoT時代」を背景に、今後も自動車のモビリティ化を進めていく意向を示している。
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※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
※各カーシェアリング提供会社の公式発表データではありませんのでご了承ください。
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