カーシェアリング市場動向
2022年第三四半期:主要5社

主要5社合計ステーション数は3.0%伸長。
車両台数も首都圏を中心に増車が進み、37,847台と増加傾向。

カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) がカーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要5社)によると、2022年第三四半期(2022年7月~9月)のステーション数は2022年6月末に比べ3.0%増設、車両台数は3.6%増車であることがわかった。
微増傾向となった2022年第二四半期と比べ、今期はステーション数・車両台数ともに増加傾向となった。

主要5社における合計ステーション数は19,483箇所、車両台数は37,847台。事業者別に見ると、ステーション数において前期189箇所増加のタイムズカーが今期362箇所増設した。車両台数については、前期313台の増加だったが、今期は1,129台の大幅増加となり変わらず独走状態が続いている。
車両台数が前期97台増車であった第2位のカレコ・カーシェアリングクラブは、今期191台増車し、ステーション数は209箇所の大幅増で3,435箇所となった。
前期60台減車した第3位のオリックスカーシェアは、今期車両台数を10台増やし2,541台と0.4%増となり、ステーション数については3箇所増加となった(計1,635箇所)。

今期のカーシェア業界トピックスは、「オリックスカーシェア」が、料金改定および個人 B プランの新規募集停止を発表した。カレコ・カーシェアリングクラブは、札幌市内においてステーションの本格展開を開始し、昨年度に引き続き広域展開が続いている。「タイムズカー」は、2022年9月に会員数が200万人を突破した。

主要5社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。

1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要5社 2022.7~9)

2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要5社 2022.7~9)

3) 都道府県別 ステーション数推移(主要5社 2022.7~9)

4) 都道府県別 車両台数推移(主要5社 2022.7~9)

【2022年第三四半期主要トピックス】

「オリックスカーシェア」が料金改定および個人 Bプランの新規募集停止を発表

「オリックスカーシェア」は、諸物価の断続的な高騰を受け、2022年11月1日より時間料金、ならびにIC カード発行手数料を改定することを発表した。また、昨今の利用者ニーズの変化に伴い、これまで募集しておりました「個人Bプラン」の新規募集を同日付で停止する。オリックスカーシェアは、2021年10月にサービス内容、及び料金体系の改定を行ったが、約一年でさらに改定が加えられるかたちとなった。

「タイムズカー」の会員数が200万人を突破!

「タイムズカー」の会員数が、2022年9月に200万人を突破した。2009年5月に本格的に事業参入し、2017年9月に国内で初めて47都道府県で運営するカーシェアサービスへと拡大。そして鉄道とカーシェアを組合せた移動手段「交通ICレール&カーシェア」といったサービス打ち出しなども功を奏して、2018年9月には会員数100万名を突破した。その後わずか4年間で、100万人を積み増し、200万人突破に至った。「タイムズカー」では10月下旬から、会員数200万人突破を記念したキャンペーンを実施するとのことだ。

「カレコ・カーシェアリングクラブ」が札幌市内でサービス開始

「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、2022年7月から札幌市内においてステーションの本格展開を開始した。まずは中央区、北区で計30ステーションを開設し、トヨタのコンパクトクロスオーバーSUV「ヤリスクロス」、SUV「カローラクロスハイブリッド」等を配備。北海道エリアにおけるカーシェア利用機会の創出を目指す。「カレコ」は、昨年度は、仙台市、名古屋市、広島市、福岡市でもサービスを開始するなど広域展開を進めており、2022年第三四半期においては、全国で3,435ステーション・車両台数6,097台に到達した。(当サイト調べ)