主要6社合計車両台数は30,000台を突破!
合計ステーション数は16,000箇所目前!
※2018年11月より「ホンダ エブリゴー」が追加されました。
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要6社)によると、2018年第四四半期(2018年10月~12月)のステーション数は2018年9月末に比べ2.9%増加、車両台数は3.7%増加していることがわかった。
2018年第三四半期対2018年第三四半期 ステーション数:4.1%増、同車両台数:4.8%増)ではステーション数・車両台数ともに伸び率が増加していたが、今期は減少する結果となった。
タイムズ カー プラス、オリックスカーシェア、カレコ・カーシェアリングクラブ、カリテコ、アース・カーの主要5社に、2018年11月からホンダ エブリゴーを加えた主要6社における合計ステーション数は15,725箇所となり、16,000箇所目前となった。車両台数も30,740台となり、30,000台を突破した。事業者別に見ると、変わらずタイムズ カー プラスの独走が続いており、今期は前期(970台増加)を下回るものの711台の増加となった。
また、第2位のカレコ・カーシェアリングクラブは、車両台数で前期368台の増加であったが、今期は137台増加に留まっている。またステーション数では68箇所増加したカレコ・カーシェアリングクラブは全体で2,022箇所となり、車両台数・ステーション数ともに第2位の地位をゆるぎないものとした。今期もステーション数、車両台数ともに順調に数を増やしたタイムズ カー シェアとカレコ・カーシェアリングクラブのステーション拡大基調は、まだまだ続くものと思われる。
その他の話題としては、9月にトヨタ自動車がカーシェア参入準備を本格化することを発表した。2019年の春をめどに本格参入する予定だ。また、カーシェア事業者の話題としては、カレコ・カーシェアリングクラブは会員数を2019年中に現在の10万人から16万人に増やすことを発表。オリックスカーシェアはレンタカーとカーシェアリングの複合拠点を全国展開する方針を発表した。他にも、JoyCaがカーシェアリング事業に本格参入するなど、話題の多い四半期であった。満を持してのトヨタ自動車の参入によりさらに利用しやすい環境になると予測されるカーシェアリング。2019年第一四半期も、カーシェアリング市場動向からますます目が離せない。
主要6社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要6社 2018.10~12)
業界第1位の「タイムズ カー プラス」は、前期(3.5%の伸び率)から若干減少したものの2.1%の伸び率となった。「タイムズ カー プラス」は、今期ステーション数を239箇所増やして単独で11,420箇所となり、2位以下を依然大きく引き離している。引き続きタイムズ独走傾向は続くと思われる。
第2位となった「カレコ・カーシェアリングクラブ」は「タイムズ カー プラス」同様、前期から伸び率が減少したものの68箇所増やし(伸長率3.5%)、2,000箇所を突破した。
前期に1.8%の伸長率(30箇所増加)だった「オリックスカーシェア」は、今期は42箇所増加(伸長率2.5%)となった。今後の動向に注目したい。
4位以下のBグループでは、「カリテコ」が4箇所を増やし、伸長率が1.3%となった。前期にステーション数を21箇所減らし、伸び率が-13.7%だった「アース・カー」は、今期もステーション数を6箇所減らし、伸長率が-4.5%となった。
11月より追加となった「ホンダ エブリゴー」はステーション数が100箇所となっている。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要6社 2018.10~12)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズ カー プラス」は今期、前期の増加数970台から若干減少したが711台増で23,639台となり、23,000台を突破。業界第1位の座は、もはやゆるぎない。
第2位の「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、368台という大量増加となった前期と比べて減少したものの、今期も堅調に増やし137台の増加(伸長率4.1%)となった。
第3位の「オリックスカーシェア」は、前期27台の増加であったが、今期は前期の約3倍となる97台の増加(伸長率3.5%)となった。
Bグループでは、前期10台増加だった4位「カリテコ」が5台増加し伸長率1.2%。前期18台減だった5位の「アース・カー」は今期も数を減らし11台減(増減率-6.1%)となった。
11月より追加となった「ホンダ エブリゴー」は166台となっている。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要6社 2018.10~12)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要6社 2018.10~12)
都道府県別の車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
東京都は481台増加し、11,602台となった。
また、大阪は130台増加し、4,447箇所となった。京都府は13台増加し、820台。兵庫県は33台増加し、1,489台となった。
首都圏では、埼玉県が6台増加し、1,311台。千葉県も43台増加し、1,436台と1,400台を突破。神奈川県は151台増加し、3,267台となった。
その他、福岡県が31台増加し、1,031台となった。更なる増加に期待したい。
全国計で見ると、前期の29,635台から30,740台と堅調に増加し、30,000台を突破した。
2019年第一四半期には、31,000台を突破することが予想される。
<2018年第四四半期 主要トピックスまとめ>
カーシェアリング参入に向けて準備を本格化したトヨタ自動車。
ダイハツ工業も、カーシェアリング事業の展開に乗り出す。
トヨタ自動車は、カーシェア参入準備を本格化することを発表した。2019年の春をめどに本格参入する予定だ。販売店の試乗車を活用した個人向けカーシェアと大都市部での法人向けカーシェアをサービスの2本の柱とする模様。既に、ネッツトヨタ仙台などの直営販売店でトライアル的にカーシェアサービスを開始している。
またトヨタ自動車関連でいえば、トヨタグループのダイハツ工業も12月にカーシェアサービスを試験的に開始しており、まずは軽自動車の保有が多い地方都市でカーシェア事業の可能性を検証するとのこと。今後ビジネスとして確立し、カーシェア市場に本格参入を果たす予定である。
カレコが2019年中に会員数を16万人にまで増やすと発表。
現在の会員数10万人から6万人増を目指す。
三井不動産リアルティは、2019年中に「カレコ・カーシェアリングクラブ」の会員数を16万人に増やすと発表した。現在の会員数は10万人であり、6割増を目指している。
カレコは、11月からNTTドコモの「dカーシェア」と提携しているが、今後、現在会員数で業界第2位の「オリックスカーシェア」に抜くことを視野に入れている。また、車両台数でも2019年中に現在の3,400台から4,000台に増やすことを予定している。
オリックスカーシェアとオリックスレンタカーの複合拠点が全国展開へ。
拠点間でのカーシェア車両の乗り捨ても。
オリックス自動車は、オリックスカーシェアとオリックスレンタカーの複合拠点を全国展開する方針を発表した。カーシェアリングのステーションを既存のオリックスレンタカーの拠点に併設する形で進める予定だ。
既に第1号店となる複合拠点を2018年に東北エリアにオープンしている。今後は準備を整え、1年以内に全国展開に着手するとのこと。24時間体制で車両を提供できる体制を全国で整えることで、より幅広い顧客ニーズに対応していく。現在、オリックスレンタカーの拠点は1,060箇所。これらの拠点のすべてにカーシェアステーションを併設すれば、ステーション数と車両台数で昨年業界第2位の地位を明け渡した「カレコ・カーシェアリングクラブ」を抜き返すことになる。
またオリックス自動車によると、カーシェア用の車両をレンタカーとしても活用するとのこと。今後は、エリア内の拠点間に限り、乗り捨てもできるようにしたいとのことだ。
JoyCaがカーシェアリング事業に本格参入。
2021年をめどにステーション数を1,000箇所に。
カーシェア車両搭載の車載機を提供するサージュの子会社であるJoyCa(ジョイカ)が、カーシェア市場に本格的に参入した。これまでも小規模ながらカーシェアリング・サービスを提供してきたJoyCaであるが、今後は整備工場や中古車販売店を対象に加盟店を募り、代車などをカーシェア車両として提供していく予定であり、2021年をめどにステーション数を1,000箇所まで増やすことを目指している。
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※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
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