主要6社合計車両台数は33,000台を突破!
合計ステーション数は17,000箇所目前!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要6社)によると、2019年第二四半期(2019年4月~6月)のステーション数は2019年3月末に比べ4.1%増加、車両台数は6.0%増加していることがわかった。
2019年第一四半期(対2018年第四四半期 ステーション数:2.8%増、同車両台数:1.9%増)ではステーション数・車両台数ともに伸び率が減少傾向となっていたが、今期は伸び率が増加する結果となった。
主要6社における合計ステーション数は16,828箇所となり、17,000箇所を目前となった。車両台数も33,226台となり、33,000台を超えた。事業者別に見ると、変わらずタイムズカーシェアの独走が続いており、今期は前期(404台増加)を大きく上回る1,517台の増加となった。
また、第2位のカレコ・カーシェアリングクラブは、車両台数で前期72台の増加であったが、今期は287台増加とこちらも前期を大きく上回った。ステーション数は133箇所増加し、2,241箇所となった。
第3位のオリックスカーシェアは今期の車両台数72台増やし、2.4%の増加率を見せている。
今期もステーション数、車両台数ともに順調に数を増やしたタイムズカーシェアとカレコ・カーシェアリングクラブを中心にステーション拡大基調は、まだまだ続くものと思われる。
その他の話題としては、DeNA SOMPO Mobilityが5月に新カーシェアサービス「0円マイカー」を開始することを発表し、名称を「Anyca Officialシェアカー」と改めて8月からサービスを開始した。またタイムズカーシェアは、JR四国と駅レンタカー四国と連携し、4月25日から四国地区で鉄道利用とカーシェアリングを組み合わせた「レール&カーシェア」事業を3社で開始した。カレコ・カーシェアリングクラブは今期も新車種の導入に積極的で、4月にスズキの人気車種「ジムニー」とボルボの「V60」と「XC90」の導入を開始した。他にも、日産自動車は若年層の運転機会を創出するために、生活協同組合連合会大学生協事業連合と連携し、カーシェアリングサービス「eシェアモビ」のサービスを拡充した。今四半期はDeNA SOMPO Mobilityの新カーシェアサービスの話題が目立ったが、新たなサービス形態のカーシェアリングが誕生したことにより、さらに利用しやすい環境になると予測されるカーシェアリング。2019年第三四半期も、カーシェアリング市場動向からますます目が離せない。
主要6社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要6社 2019.4~6)
業界第1位の「タイムズカーシェア」は、前期(2.7%の伸び率)から増加し4.0%の伸び率となった。「タイムズカーシェア」は、今期ステーション数を470箇所増やして単独で12,199箇所となり、2位以下を依然大きく引き離している。引き続きタイムズ独走傾向は続くと思われる。
第2位の「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、今期も前期から伸び率が増加(伸長率6.3%)。133箇所増やし、2,241箇所を突破した。
前期に3.1%の伸長率(53箇所増加)だった「オリックスカーシェア」は、今期は55箇所増加(伸長率3.1%)し、前期の伸長率と同ポイントとなった。今後の動向に注目したい。
4位以下のBグループでは、「カリテコ」が16箇所を増やし、伸長率が4.9%であった。前期にステーション数を16箇所減らし、伸び率が-12.7%だった「アース・カー」は、今期もステーション数を11箇所減らし、伸長率が-10.0%となった。
「ホンダ エブリゴー」は、前期より1箇所増やしてステーション数が103箇所となっている。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要6社 2019.4~6)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズカーシェア」は今期、前期(404台)の増加数から大幅に増加となる1,517台増で25,560台となり、25,000台を突破した。業界第1位の座は、もはやゆるぎない。
第2位の「カレコ・カーシェアリングクラブ」は、前期の72台増加(伸長率2.1%)に対して伸長率が8.1%となる287台の増加となった。
第3位の「オリックスカーシェア」は、前期133台の増加であったが、今期は72台の増加(伸長率2.4%)に留まった。
Bグループでは、前期6台増加だった4位「カリテコ」が21台増加し伸長率5.0%。前期21台減だった5位の「アース・カー」は今期も数を減らし14台減(増減率-9.5%)となった。
「ホンダ エブリゴー」は4台増加し、175台となっている。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要6社 2019.4~6)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要6社 2019.4~6)
都道府県別の車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
東京都は494台増加し、12,198台となった。
前期28台減少していた大阪は195台増加し、4,614箇所となった。京都府は42台増加し、884台。兵庫県は141台増加し、1,672台となった。
首都圏では、埼玉県が73台増加し、1,443台。千葉県は105台増加し、1,576台と1,500台を突破した。神奈川県は236台増加し、3,573台となった。
その他、福岡県が80台増加し、1,177台となった。更なる増加に期待したい。
全国計で見ると、前期の31,339台から33,226台と堅調に増加し、33,000台を突破した。
2019年第三四半期には、35,000台を突破することが予想される。
<2019年第二四半期 主要トピックスまとめ>
DeNA SOMPO Mobilityの新カーシェアサービス「Anyca Officialシェアカー」が始動。
まずは都内15台でスタート。
DeNA SOMPO Mobility(以下、DSM)は5月に、オーナーが一定回数無料で利用できる新たなカーシェアリングサービス「0円マイカー」の事業を始動することを発表した。そして、8月にサービス名称を「0円マイカー」から「Anyca Officialシェアカー」と改め、都内でサービスを開始した。
新サービス「Anyca Officialシェアカー」はDSMが用意したカーシェア車両を、オーナーが自らの駐車場で管理し、この車両を一般ユーザーが無人で借り受けるというサービスだ。オーナー側には駐車場相当額と利用料の一部をポイントとして還元し、オーナーはこのポイントの範囲内で、車両を無償で利用できる。
8月のサービス立ち上げ時点では15台を配備したが、車両の用意などができ次第、都内9区(港区、江東区、渋谷区、世田谷区、中央区、品川区、目黒区、新宿区、中野区の主要エリア)で40台体制に拡大する計画とのこと。DSMは今後ユーザーの反応を確認しながら、対象エリアの拡大なども検討していく考えだ。
タイムズカーシェアがJR四国と駅レンタカー四国と連携。
四国地区で「レール&カーシェア」事業を3社で開始。
カーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」を運営するタイムズ24は、四国旅客鉄道(JR四国)と駅レンタカー四国と連携し、4月25日から四国地区で鉄道利用とカーシェアリングを組み合わせた「レール&カーシェア」事業を3社で開始した。
タイムズカーシェアはJR四国グループで所有・管理している主要駅付近の駐車場にカーシェア車両を配備し、カーシェアサービスを提供するだけではなく、6月からはタイムズカーシェアにその場で入会できる「無人入会機」を高松駅や松山駅に設置するなど、鉄道とカーシェアリングをシームレスに利用できる「レール&カーシェア」環境を整備し、利便性の向上を目指している。
カレコがまたまた新車種を導入。
今度は、スズキの人気車種「ジムニー」とボルボの「V60」、「XC90」。
カレコ・カーシェアリングクラブは今期も新車種の導入に積極的で、4月にスズキの人気車種「ジムニー」とボルボの「V60」と「XC90」の導入を開始した。
今回導入された「ジムニー」は、昨年20年ぶりにフルモデルチェンジした本格的な四輪駆動車。発売開始直後から売れ行きも好調な人気モデルだ。カレコ・カーシェアリングクラブは今後もカーシェアリング用車両として人気車を積極的に導入していくことで、利用者の増加につなげていく考えだ。
また、今回導入されたボルボの「V60」と「XC90」は、ボルボ・カー・ジャパンによって提供された車両だ。ボルボ・カー・ジャパンは都市圏を中心にカーシェア事業を展開するカレコ・カーシェアリングクラブに車両を提供することでボルボ車の試乗機会創出を狙っている。
今回導入するジムニーは、車体色「ジャングルグリーン」「ブリスクブルーメタリック」「キネティックイエロー」の3台。車種クラスはプレミアムクラスを適用する。ボルボの「V60」(プレミアムクラス)と「XC90」(プレミアムプラスクラス)は、それぞれ1台をセルリアンタワー(東京都渋谷区)のステーションで運用する。
日産自動車が生活協同組合連合会大学生協事業連合と連携。
若年層の運転機会創出のために「eシェアモビ」のサービスを拡充。
日産自動車は若年層の運転機会を創出するために、生活協同組合連合会大学生協事業連合と連携し、カーシェアリングサービス「eシェアモビ」のサービスを拡充した。
まず東京都、神奈川県内にある2大学の生協で4月11日から入会促進活動を開始。生協のカウンターで入会した学生には、3500円分無料利用できる特典コードを配布し、利用のきっかけをつくっている。今後もステーション数の多い東名阪エリアを中心に順次、連携する大学生協を拡大する予定とのことだ。
【免責事項】
※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
※各カーシェアリング提供会社の公式発表データではありませんのでご了承ください。
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