主要8社合計ステーション数は9,000箇所目前も、伸び率は鈍化。
車両台数は、15,000台に迫る勢い!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」(http://www.carsharing360.com)カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要8社)によると、2015年第一四半期(2015年1月~3月)のステーション数は2014年第四四半期に比べ1.5%増加、ステーション車両台数は3.7%増加していることがわかった。
2014年第四四半期の増加率(対2014年第三四半期 ステーション数:2.9%増、同車両台数:3.7%増)に比べて、ステーション数の伸び率ではやや勢いが衰えたものの、主要8社の合計ステーション数は8,900箇所を越えて9,000箇所目前に。ステーション車両台数の増加率では横ばい傾向を示しており、主要8社の合計車両台数は14,600台を突破した。2015年第二四半期には、15,000箇所を越える見込み。緩やかな増加ではあるが、依然伸長傾向を示しており、上位3社においては2015年も引き続きインフラ拡大基調は続くものと思われる。
また前期と同様に当該期間においても、車両台数の伸び率がステーション数の伸び率に比べて2.2%上回った。これは稼働率の高いステーションへの設置車両の増車によるものであり、1ステーション当たりの利用者数・利用頻度は着実に増えていると推測される。
2015年第一四半期においては、オリックスカーシェアが横浜で展開しているワンウェイ(乗り捨て)式カーシェアリング「smaco」を2015年9月30日まで6ヶ月間延長することを決定。また、タイムズ カー プラスは、都内初となるワンウェイ(乗り捨て)型カーシェアリング「Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD Drive」のサービスを2015年4月10日から開始した。今後は従来のラウンドトリップ式カーシェアリングと併せて、乗り捨て式のカーシェアリングも増えていくことが予測される。2015年の市場動向に、引き続き注目したい。
主要8社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要8社 2015.1~3)
4.7%のステーション数伸び率を見せた業界第1位「タイムズ カー プラス」は、2014年第四四半期で4%を割った(増加率3.9%)ものの、今期は再び4%を超える増加となった。
第2位の「オリックスカーシェア」は、第一四半期の1月から3月の間に若干の増減が見られたものの、3月時点のステーション数が2014年第四四半期と同数となり、伸び率は横ばいとなった。
第3位の「カレコ」は、146箇所の減少で伸び率が-18.9%となり、第2位の「オリックスカーシェア」と差が開く状態となった。「カレコ」は2015年1月より、利用者数の少ない郊外のステーションを閉鎖し、利用者数の多い都内にステーションを集約する方針を打ち出しており、このことが今期のステーション数減少に繋がったものと考えられる。
4位以下のBグループでは「アース・カー」と「カーシェアリング・ワン」が数を減らし、「カリテコ」、「エコロカ」、「Dシェア」は増減なしと、前期に続き停滞気味となっている。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要8社 2015.1~3)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズ カー プラス」は、単独でついに車両台数11,000台を突破し、業界第1位の座を盤石の状態にしている。
第2位の「オリックスカーシェア」は、車両台数を19台増加したものの、伸び率は0.9%に留まった。第3位の「カレコ」は2014年第二四半期までは堅調に伸長していたものの、当該期間では154台と大幅に減らし、伸び率は-17.4%とマイナスに転じた。ステーション数推移のところでも触れたように、利用者数の少ない郊外のステーションを閉鎖し、利用者数の多い都内にステーションを集約するという方針が、今期の大幅な車両台数の減少につながったものと考えられる。
Bグループでは、2014年第四四半期に1台の増加で伸び率0.38%の横ばい傾向を示した「カリテコ」が、当該期間も4台増加のみの横ばいで推移。5位以下では、2014年第四四半期でも減少を示した「アース・カー」と「カーシェアリング・ワン」が今期もそれぞれ9台、6台減らすなど、ステーション数推移と同様に減少傾向となっている。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要8社 22015.1~3)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要8社 2015.1~3)
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※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
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