カーシェアリング市場動向
2022年第二四半期:主要5社

主要5社合計ステーション数は1.1%伸長。
車両台数も首都圏を中心に増車が進み、36,517台と微増傾向。

カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」( http://www.carsharing360.com ) がカーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要5社)によると、2022年第二四半期(2022年4月~6月)のステーション数は2022年3月末に比べ1.1%増設、車両台数は0.9%増車であることがわかった。
2022年第一四半期に引き続き、ステーション数・車両台数ともに都道府県レベルではバラつきがあるものの全体としては今期も堅調に増加。

主要5社における合計ステーション数は18,912箇所、車両台数は36,517台。事業者別に見ると、ステーション数において前期97箇所増加のタイムズカーが今期189箇所増設した。車両台数については、前期400台以上の増加だったが、今期も313台の増加となり不動の業界第1位に変わりなく、独走状態が続いている。
車両台数が前期429台増車であった第2位のカレコ・カーシェアリングクラブは、今期97台増車し、ステーション数は52箇所増の3,226箇所となった。
前期27台増車した第3位のオリックスカーシェアは、今期車両台数を60台減らし2,531台と2.3%減で、ステーション数については20箇所減少した(計1,632箇所)。

今期のカーシェア業界トピックスは、「オリックスカーシェア」が、カーシェアリング車両への「ドライブレコーダー」の搭載を開始した。カレコ・カーシェアリングクラブがトヨタ「ライズHYBRID」、「カローラクロスHYBRID」等を導入するなど、引き続き新車種導入の積極展開をみせた。「タイムズカー」は、入会申込みから最短15分でクルマの利用が可能となる入会受付けサービス「スグ乗り入会」を開始した。
未だコロナ禍における外出控えがカーシェア業界へ一定の影響は与えているものの、利用者の利便性向上へ向けたサービス向上施策、新車種導入などは引き続き活発な状態である。

主要5社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。

1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要5社 2022.4~6)

2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要5社 2022.4~6)

3) 都道府県別 ステーション数推移(主要5社 2022.4~6)

4) 都道府県別 車両台数推移(主要5社 2022.4~6)

【2022年第二四半期主要トピックス】

オリックスカーシェアがドライブレコーダー導入開始

「オリックスカーシェア」では、カーシェアリング車両への「ドライブレコーダー」の搭載を開始した。
オリックスカーシェアが独自に行った会員様向けアンケートの結果から、カーシェア車両に搭載して欲しい装備の第1位が「ドライブレコーダーの搭載」であり、ユーザーの安全装備に対する要望が高いことが判明した。
今後は、全車両にドライブレコーダーを順次搭載していく予定とのことだ。

タイムズカーが新サービス「スグ乗り入会」を開始

「タイムズカー」は、入会申込みから最短15分でクルマの利用が可能となる入会受付けサービス「スグ乗り入会」を開始した。
入会受付けサービス「スグ乗り入会」は、入会申込みから利用開始までが最短15分で完了する。Webサイトの専用ページで入会申込み後、運転免許証と本人の顔写真を専用ページにアップロードし、必要事項を入力すると入会審査開始となる。この間にクルマのドアロックの解施錠機能を持つスマホアプリをダウンロードし、審査完了後はすぐにタイムズカーを利用可能となった。

「カレコ・カーシェアリングクラブ」がトヨタ「ライズHYBRID」、「カローラクロスHYBRID」等を導入!今期も新車種を積極導入展開

カレコ・カーシェアリングクラブは、4月から東京都内3箇所のステーションにトヨタ「ライズHYBRID」を導入した。
「パインコート恵比寿」・「新宿三井ビル(地下3階駐車場)」・「 若林2丁目第1」等に設置された車両は、車種クラス「ベーシック」として利用が可能。5月からは同じく「ベーシック」クラスで「カローラクロスHYBRID」、スズキ「スペーシアギアHYBRID」も導入済で、今期も積極的に新車種を展開。ステーション、車両台数ともに拡充を継続中のカレコは、引き続き積極的に新車種を導入していくことが予想される。