ステーション数、車両台数とも堅調に増加。
主要8社合計車両台数は、いよいよ11,000台に突入!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」(http://www.carsharing360.com)が、カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要8社)によると、2013年第四四半期(2013年10月~12月)のステーション数は2013第三四半期に比べ5.7%増加、ステーション車両台数は7.3%増加していることがわかった。
第三四半期(対第二四半期 ステーション数:6.4%増、同車両台数:8.8%増)に比べ、やや鈍化したものの、堅調に伸長を続けている。サービス提供会社間ではばらつきはあるものの、今後も引き続きインフラ拡大基調はつづくものと思われる。
前期同様に当該期間においても、ステーション数の伸び率よりも車両台数の伸び率が2.4%大きく、これは稼働率の高いステーションへの設置車両の増車によるものであり、1ステーション当たりの利用者数・利用頻度が着実に増えているともいえる。また第三四半期と同様、上位陣はハイブリッド車、SUV、外車の導入など設置車種のバリエーション展開にも積極的であり、これまでコンパクトカーが定番だったカーシェアリングに選択肢の幅が広がってきている。
主要8社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要8社 2013.10~2013.12)
業界第1位「タイムズ カー プラス」はステーション数伸び率が4.6%で、第三四半期に比べ2.4%低下したものの、ステーション数は着実に増加している。
第2位「オリックスカーシェア」は、63ヶ所の増加(伸び率5.3%)と第三四半期の2.0%より伸び率が2.5倍以上増加。
第3位の「カレコ」は、100箇所増加(伸び率16.4%)し、第三四半期の13.6%と第二四半期の7.6%をさらに上回る伸び率を記録した。「カレコ」は、昨年3月の三井不動産グループの三井不動産リアルティ株式会社との資本・業務提携も追い風に、首都圏で集中的にステーションを増設中である。
4位以降では、第三四半期に17箇所のステーションを閉鎖し、増加数で7位、伸び率で最下位に後退した「エコロカ」が今期は順調に回復。増加数・伸び率で6位に再浮上した。
第三四半期に伸び率で「エコロカ」を超えていた「Dシェア」は、1箇所減少して7位に後退。関西エリアでの今後の伸長に期待したい。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要8社 2013.10~2013.12)
車両台数の推移については、ステーション数推移とほぼ同傾向。
「タイムズ カー プラス」は、車両台数7,000台を突破し、8,000台も目前と言った勢いで、引き続き業界第1位の座は盤石の状態。
第2位の「オリックスカーシェア」は、98台の増加で車両台数2,000台に到達した。伸び率も第三四半期に比べて2.3%増加し、堅実に伸長している。第三四半期のレポートでもふれたが、「オリックスカーシェア」は、2014年3月末までにトヨタ「アクア」・「プリウス」とホンダ「フリード ハイブリッド」のハイブリッド車3車種で合計165台の導入し、「ハイブリッド車の比率を20%以上」にすることを予定している。既に第四四半期中の10月から11月にかけて、トヨタ「アクア」が40箇所導入されており、利用者満足の向上にも余念がない。
第3位の「カレコ」は101台の増加(伸び率14.5%)と第三四半期の74台の増加(伸び率11.9%)に比べて大きく前進した。「カレコ」は、第三四半期に引き続き「アウディ A3 Sportback」「フォルクスワーゲン ザ・ビートル」「メルセデス・ベンツ A180」といった輸入車や、「日産 エクストレイル」をはじめとするSUV配車の拡充を進めている。
Bグループでは、「アース・カー」が第三四半期を上回る12.9%、「カリテコ」は4.8%と若干伸び率が鈍化したものの堅調な伸び率を見せており、会員のカーシェア稼働は順調のようだ。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要8社 2013.10~2013.12)
都道府県別のステーション数は、首都圏、京阪神地区でのステーション開設偏重の傾向は変わらずだが、新たに山口県にステーションが開設され、未だステーションのない都道府県は13県となった。今後更なる空白県へのス テーション設置を期待していきたい。
また第三四半期のレポートでも触れたように、10月から神奈川県横浜市で超小型EV(日産ニューモビリティコンセプト)を使ったワンウェイ型カーシェアリング「チョイモビ」が稼働しており、市内に約50か所のステーションが整備されていく模様。今回の集計対象には含まれていないが、約1年間の市民参加型実証実験としての展開は興味深く、カーシェアリング比較360°では「チョイモビ」の今後に注目していきたい。
4) 都道府県別 車両台数推移(主要8社 2013.10~2013.12)
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※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
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