カーシェアリング市場動向
2015年第四四半期:主要8社

主要8社合計ステーション数は10,000箇所を、
合計車両台数は17,000台を突破!

カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」(http://www.carsharing360.com)が、カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要8社)によると、2015年第四四半期(2015年10月~12月)のステーション数は2015年第三四半期に比べ3.5%増加、ステーション車両台数は4.0%増加していることがわかった。

2015年第三四半期(対2015年第二四半期 ステーション数:4.4%増、同車両台数:6.2%増)に続き、ステーション数・車両台数の伸び率では2期連続の減少傾向を示したものの、主要8社の合計ステーション数は10,000箇所を突破。主要8社の合計車両台数は17,000台を突破した。第三四半期の増加数(974台増)に比べて約半数の増加にとどまったタイムズ カー プラスは、今期こそ伸び率が衰えたものの、2020年までに車両台数を3万台に増やす考えを明らかにしており、業界全体としてはタイムズ カー プラスを中心に、まだまだインフラ拡大基調は続くものと思われる。
また、ここ数年は利用者数・利用頻度数の増加に伴い、稼働率の高いステーションへの設置車両の増車が行われたため、ステーション数の伸び率に比べて車両台数の伸び率が上回ってきたが、今期に限ってはその差が0.5%と接近し、ステーション数、車両台数の伸び率はほぼ同様に推移した。
2015年第四四半期においては、都内初となるワンウェイ(乗り捨て)型カーシェアリング「Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD Drive」を運用するタイムズ カー プラスが、新たにトヨタの「Ha:mo(ハーモ)」と提携し、2015年10月20日より超小型モビリティを用いたワンウェイ(乗り捨て)式カーシェアリングサービス(実証実験)を開始した。第三四半期に横浜で展開されていたオリックスカーシェアのワンウェイ(乗り捨て)式カーシェアリング「smaco」がサービスを終了したが、今後2020年の東京オリンピック開催に向けて、再びワンウェイ式カーシェアリングが息を吹き返すことになるのかどうか、今後のワンウェイ式カーシェアの動向にも注目していきたい。

主要8社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。

1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要8社 2015.10~12)

2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要8社 2015.10~12)

3) 都道府県別 ステーション数推移(主要8社 2015.10~12)

4) 都道府県別 車両台数推移(主要8社 2015.10~12)