カーシェアリング市場動向
2019年総括版：主要6社 – ステーション数・車両台数の推移

主要6社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。

業界第1位の「タイムズ カー プラス」は、引き続き年間4桁台の増設により、13,000箇所を突破。
第2位の「カレコ」は326箇所増で2,500箇所目前、第3位の「オリックスカーシェア」は196箇所増で2,000箇所目前となった。
カーシェアリングは、利用者の近隣500メートル圏内にカーステーションが有るか否かがサービス会社選定の最初の要素になるともいわれていることから、ステーション数がそのまま市場シェアになるといえる。ただ利用回数が少ないステーションの存在はサービス会社の利益を大きく圧迫することになりステーションの新規開設、閉鎖、移転などを繰返しながらベストエフォートを模索することになる。
以前に比べてステーション数が増え、サービス会社の選択肢も増えていることから、今後も各事業者は利用者の満足度を高めるサービス充実化を並行して進めていくことになると予想される。
いずれにしても、2020年以降も上位3社のステーション開設状況がカーシェアリング利用者の拡大と浸透の大きな鍵になりそうだ。
Bグループでは、「カリテコ」が43箇所の増加で13.4％増、一方の「アース・カー」は82箇所の減少となり-65.1％減。
2018年11月に追加となった「ホンダ エブリゴー」は1箇所増の101箇所となっている。

「タイムズ カー プラス」が、16.2％の伸び率で車両台数27,000台を突破し、第1位の座を不動のものとしている。
第2位の「カレコ」は、719台増やし、4,190台（20.7％）となった。
第3位の「オリックスカーシェア」は、400台増やし、3,284台（13.9％）となった。
Bグループでは、第4位の「カリテコ」が13.9％、第5位の「アース・カー」が-61.5％の増減率を見せた。
「ホンダ エブリゴー」は増減無しの166台となった。

都道府県別のステーション数は、東京都で6,564箇所、大阪府で2,669箇所、神奈川県で1,817箇所、千葉県で762箇所、愛知県で985箇所、兵庫県で904箇所となり、2019年も首都圏、京阪神地区でのステーション開設偏重の傾向にかわりはないが、福岡県で600箇所目前、宮城県で200箇所突破となるなど地方都市においても徐々に増加してきている。

都道府県別の車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
東京都内は12,790台、大阪府は5,015台となり、全国計で35,630台となった。
2020年には40,000台に到達することが予想され、車両数の増加に伴う利便性の向上が、さらなる「カーシェアリング」ユーザーの増加につながるものと考えられる。