ステーション数・車両台数の推移
主要8社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要8社 2014.12末 VS 2015.12末)
業界第1位の「タイムズ カー プラス」は、2014年に引き続き四桁台の大増設となった。
対して、第2位の「オリックスカーシェア」は43箇所の増加にとどまり、第3位の「カレコ」は都内にステーションを集約したため96箇所減となったが、第4位以降に大差をつけており、「カーシェアリング3強」状態がさらに色濃くなった。
カーシェアリングは、利用者の近隣500メートル圏内にカーステーションが有るか否かがサービス会社選定の最初の要素になるともいわれていることから、ステーション数がそのまま市場シェアになるといえる。ただ利用回数が少ないステーションの存在はサービス会社の利益を大きく圧迫することになりステーションの新規開設、閉鎖、移転などを繰返しながらベストエフォートを模索することになる。
以前に比べてステーション数が増え、サービス会社の選択肢も増えていることから、利用者の満足度を高めるサービス充実化を並行して進めていくことが重要な段階にきているのかもしれない。
いずれにしても、2016年以降も上位3社のステーション開設状況がカーシェアリング利用者の拡大と、浸透の大きな鍵になりそうだ。
4位以降のBグループで、ステーション数が増加したのは「アース・カー」のみ。「アース・カー」は6.6%の伸び率を見せている。
対して、昨年約27%の伸び率を見せていた「カリテコ」がステーション数を1つ減らした。2014年にステーション数を減らした「エコロカ」と「カーシェアリング・ワン」に加え、「Dシェア」も2015年はステーション数を減少させている。
市場影響力のある既存サービス会社は、「アース・カー」までの上位5社に絞られてきたといえる。
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要8社 2014.12末 VS 2015.12末)
「タイムズ カー プラス」が、29.4%の伸び率で車両台数13,000台を突破し、第1位の座を不動のものとしている。
第2位の「オリックスカーシェア」は「タイムズ カー プラス」に水をあけられてしまったものの、車両台数2,200台を超えており、「デラックスクラス」でのミニバンの増車などで今後の追い上げ展開に期待したい。
2014年に11.2%の伸び率を見せていた第3位の「カレコ」は、都内にステーションを集約する過程で2015年は-3.7%と33台減らした。ただし、2015年第四四半期(10月~12月)の3ヶ月では、集約過程を終えて110台増やしている。詳しくは、「カーシェアリング市場動向(2015年第四四半期:主要8社)」を参照されたい。
Bグループでは、第4位の「カリテコ」が1.7%、第5位の「アース・カー」が9.5%の伸び率を見せたものの、6位以下は軒並み車両台数を減らしている。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要8社 2014.12末 VS 2015.12末)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要8社 2014.12末 VS 2015.12末)
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